小学校英語セミナー24
「必修」のねらいを生かす授業づくり

小学校英語セミナー24「必修」のねらいを生かす授業づくり

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「必修」のねらいを実現するための取り組みを提案する

実践的コミュニケーション力や豊かな国際理解を言葉と体験を通して育むことを目指す小学校英語。この特質を具体化する授業のあり方を明示し、その実践プランを数多く紹介した本号は「必修」直前の各学校が目を通しておきたい1冊。


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ISBN:
978-4-18-597613-8
ジャンル:
総合的な学習
刊行:
対象:
小学校
仕様:
B5判 80頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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特集 「必修」のねらいを生かす授業づくり
「必修」が求めた小学校英語の授業成立の条件 /影浦 攻
提言/「必修」の小学校英語の授業・こんな取り組みを期待する
(1) 中教審専門部会員の立場から /木地山 博美
(2) 中学校英語教師の立場から /棚原 歩
(3) 小学生を持つ保護者の立場から /稲田 有美
「必修」のねらいを生かす小学校英語の授業の具体化のために
(1) 小学生の発達特質にどう配慮するか /矢野 淳
(2) コミュニケーション能力重視にどう配慮するか /奥村 真司
(3) 基本的なスキルの指導にどう配慮するか /安田 昌則
(4) 生活感覚に生かす教材づくりにどう配慮するか /西守 千香子
(5) 遊び感覚豊かな活動づくりにどう配慮するか /佐藤 広幸
(6) 英語嫌いの防止にどう配慮するか /光永 孝治
(7) ALTの活用にどう配慮するか /北岡 順子
(8) 授業時間の運用にどう配慮するか /澤 茂夫
事例/「必修」のねらいを生かす授業づくりの工夫
(1) 英語活動は学級担任が行う /鈴木 啓
(2) 北九州市「小中連携英語教育プログラム」我が校での効果的な教育実践 /堀尾 邦子
(3) コミュニケーション能力育成 /椹木 稔
(4) 今できることからはじめよう! /田村 早苗
(5) 小学校英語の充実を目指して Do your best. /岡島 正男
連載
小学校英語ニュース・第5回
(1) 小学校英語先進実践校情報(岡山県) Hello! See you! イマージョンで今日も元気 /下山 俊子
(2) 小学校英語研究会情報 /城 利恵子
小学校英語指導ベーシックライブラリーPart2・第1回
すぐに役立つ年間計画の立て方解説講座 英語活動の年間計画―他教科と何が違うの?― /川上 典子
すぐに役立つ活動案の作り方・生かし方講座 シンプルな活動案で楽しく展開する /後藤 淳子
ALTのよさを引き出すTTの考え方・生かし方講座 ALTのよさを生かし楽しい英語活動を /比嘉 俊博
知っていると役立つクラスルーム・イングリッシュ集 こんな英語でいいの?―現場の先生の素朴な疑問にお答えして― /東 仁美
英語指導力パワーアップ研修法 やっぱり英語が悩みですか?―英語ストレスを溜めないために― /アダチ 徹子
これだけは身につけたい英語科指導のテクニック集 指導にあたって,欠かせないこと /久埜 百合
小学校英語指導メソッドライブラリーPart2・第1回
歌・チャンツの実践プラン 替え歌を作って伝え合う楽しさ /西川 よし子
クイズの実践プラン What痴 in the box? /三浦 邦子
ゲームの実践プラン 買い物ゲーム(食べ物編) /八巻 充憲
ごっこ遊びの実践プラン 身近なお話を劇遊びで〜The Enormous Turnip〜(おおきなかぶ) /城野 裕子
読み聞かせ・スキットの実践プラン 絵本の読み聞かせを生かして /石井 正
視聴覚教材活用の実践プラン みんなでチャンツを作ろう! /下地 さとみ
「必修」英語のマネジメント入門・第1回
ニッチ時間を活用しよう /竹内 理
「必修」英語の授業をデザインする・第1回
授業の構成――授業の流れの定型化 /影浦 攻

授業観の転換が必要

   編集代表 /影浦  攻


 私はこれまで英語活動の授業をたくさん見てきた。授業の多くは非常に工夫されており,子どもはもちろん,見ている私もわくわくする仕掛けが授業の中にあった。また,ごく少数ではあるが,子どもの英語力に合わない英文をひたすら正しく暗誦することを子どもに求める授業もあった。子どもは,英文を暗誦することに楽しさを感じてさらに英文の暗誦に挑戦する姿があった。

 でも,この授業で味わう楽しさは,英語活動が求めている「英語を使うこと」の本来の楽しさとは違い,勉強で味わう達成感から来る「英語を勉強すること」の楽しさである。これまでの英語学習は,後者を学習者に求めてきた。その結果は,私たちが現在味わっている英語へのコンプレックスである。このような教師は,子どもに自分が受けた授業の現代版を展開し,英語に消極的な自分のコピーを生み出す危険性があることを認識する必要がある。

 英語活動がうまくいくためには,教師が英語活動のねらいをしっかりと理解し,子どもの表情や活動への参加の度合いや感想をきちんと見すえて,授業の展開を自分の頭で考え,判断することが大切である。自分なりの工夫を授業に織り込み,新しい視点で授業を変えようとする姿勢こそが大切である。

 今号の執筆者は,授業づくりに工夫を重ねている方々であり,きらりとしたアイディアを授業改善のヒントにしていただければ幸いである。

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      明治図書

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