多様な読みの力を育てる文学の指導法1教材研究と全授業記録 低学年小学1年─たぬきの糸車・小学2年─お手紙

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読者論を基盤に,子どもの読みのパラダイムを活性化する多様で総合的・創造的な読書行為法を,全授業研究の形式によって提案した共同研究成果。


復刊時予価: 2,728円(税込)

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-654711-4
ジャンル:
国語
刊行:
2刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 184頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

序 多様な読みの力を育てる授業の構想
1 先稿との関連
2 全授業記録と新しい指導法の提案
3 読者論を踏まえた授業の構想―導入から典型へ―
4 <多様な読みの力>を育てる
5 理解単元における読書指導の統合
6 自己理解力と自己表現力の統合
7 各学年の中核となる文学教材の研究
8 教材の特質や子どもの実態、地域の状況を反映した特色ある理論研究と単元構想
第一部 『たぬきの糸車』の教材研究と全授業記録
第一章 「たぬきの糸車」の教材研究
一 民話としての「たぬきの糸車」
1 伊豆地方の民話の特徴
2 報恩譚としての「たぬきの糸車」
3 動物が登場する昔話
4 考察を終えて
二 子どもは動物のイメージをどう描くか―イメージ事典の試み―
1 動物イメージ事典の試み
2 子どもが描いた動物イメージ
3 イメージ事典作りを通して
三 民話教材の重ね読みの方法と作品
1 重ね読みの有効性
2 重ね読みの方法と作品
第二章 「たぬきの糸車」の全授業の展開と考察 ―民話のス卜ーリーテリングをしよう―
1 口承文芸としての特性を生かした民話の授業
2 単元の指導目標
3 単元の指導過程
4 全授業の実際と考察
5 「たぬきの糸車」の実践を終えて
第二部 「お手紙」の教材研究と全授業記録
第一章 「お手紙」の教材研究
一 読者の心を躍動させる展開構造
1 子どもの呼吸にあった語り口と物語展開
2 誰が知っていて、誰が知らないか
3 基軸としての「いえ」の存在
4 子どもの日常世界の共有
ニ 「ふたり」と結ぶ人物関係
1 安定している「ふたり」の関係
2 ふたりを囲む動物たちとの関係
3 人物からみた作品の状況
三 「ふたり」の会話世界に織り込まれているもの
1 作品を支える会話描写
2 豊かなユーモア
3 反復構造が作り出すおもしろさ
四 作品を彩る語彙の働き
1 展開の役割と性格を表す行動語彙
2 二人の関係を表す語彙
3 心情語彙と行動の対比
4 遊びの語彙
五 子どもは「ふたり」とどう付きあうか
1 シリーズ作品の魅力
2 シリーズ作品との出会い
3 子どもの友達世界
4 ふたりシリーズに求める友達世界
5 作品の遊びと子どもの遊び
第二章 「お手紙」の全授業の展開と考察 ―二人とあそぼう―
1 作品世界と子ども世界の交流を通して
2 単元の指導目標
3 単元の指導過程
4 全授業の実際と考察
5 「お手紙」の実践を終えて
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