- 序 多様な読みの力を育てる授業の構想
- 1 先稿との関連
- 2 全授業記録と新しい指導法の提案
- 3 読者論を踏まえた授業の構想―導入から典型へ―
- 4 <多様な読みの力>を育てる
- 5 理解単元における読書指導の統合
- 6 自己理解力と自己表現力の統合
- 7 各学年の中核となる文学教材の研究
- 8 教材の特質や子どもの実態、地域の状況を反映した特色ある理論研究と単元構想
- 第一部 『たぬきの糸車』の教材研究と全授業記録
- 第一章 「たぬきの糸車」の教材研究
- 一 民話としての「たぬきの糸車」
- 1 伊豆地方の民話の特徴
- 2 報恩譚としての「たぬきの糸車」
- 3 動物が登場する昔話
- 4 考察を終えて
- 二 子どもは動物のイメージをどう描くか―イメージ事典の試み―
- 1 動物イメージ事典の試み
- 2 子どもが描いた動物イメージ
- 3 イメージ事典作りを通して
- 三 民話教材の重ね読みの方法と作品
- 1 重ね読みの有効性
- 2 重ね読みの方法と作品
- 第二章 「たぬきの糸車」の全授業の展開と考察 ―民話のス卜ーリーテリングをしよう―
- 1 口承文芸としての特性を生かした民話の授業
- 2 単元の指導目標
- 3 単元の指導過程
- 4 全授業の実際と考察
- 5 「たぬきの糸車」の実践を終えて
- 第二部 「お手紙」の教材研究と全授業記録
- 第一章 「お手紙」の教材研究
- 一 読者の心を躍動させる展開構造
- 1 子どもの呼吸にあった語り口と物語展開
- 2 誰が知っていて、誰が知らないか
- 3 基軸としての「いえ」の存在
- 4 子どもの日常世界の共有
- ニ 「ふたり」と結ぶ人物関係
- 1 安定している「ふたり」の関係
- 2 ふたりを囲む動物たちとの関係
- 3 人物からみた作品の状況
- 三 「ふたり」の会話世界に織り込まれているもの
- 1 作品を支える会話描写
- 2 豊かなユーモア
- 3 反復構造が作り出すおもしろさ
- 四 作品を彩る語彙の働き
- 1 展開の役割と性格を表す行動語彙
- 2 二人の関係を表す語彙
- 3 心情語彙と行動の対比
- 4 遊びの語彙
- 五 子どもは「ふたり」とどう付きあうか
- 1 シリーズ作品の魅力
- 2 シリーズ作品との出会い
- 3 子どもの友達世界
- 4 ふたりシリーズに求める友達世界
- 5 作品の遊びと子どもの遊び
- 第二章 「お手紙」の全授業の展開と考察 ―二人とあそぼう―
- 1 作品世界と子ども世界の交流を通して
- 2 単元の指導目標
- 3 単元の指導過程
- 4 全授業の実際と考察
- 5 「お手紙」の実践を終えて
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