- はじめに
- ◆この本の使い方
- ◆理科室をたんけんしよう
- ◆理科室たんけんのしかた
- 自然たんけんをしよう・植物を育てよう 3年
- 第1時 校庭や校区のしぜんたんけんをしよう
- 第2時 草花や虫を見つけよう
- 第3時 タネをまこう
- 第4時 どんなめが出たかな
- 第5時 育ち方をしらべよう
- 第6時 植物のからだはどんな部分からできている?
- 第7時 植物の花のかんさつ
- 第8時 植物の実をしらべよう
- ◆テスト 植物を育てよう
- チョウのかんさつ 3年
- 第1時 チョウのようすをかんさつしよう
- 第2時 たまごのようすをかんさつしよう
- 第3時 よう虫のようすをかんさつしよう
- 第4時 さなぎのようすをかんさつしよう
- 第5時 せい虫の体のようすをかんさつしよう@
- 第6時 せい虫の体のようすをかんさつしようA
- 発 展 チョウが羽化するようすをかんさつしよう
- ◆これはビックリ!なるほど!さなぎのおしりにマジックテープ?
- ◆テスト チョウのかんさつ
- 太陽とかげ 3年
- 第1時 日なたと日かげの温かさを比べよう
- 第2時 日なたと日かげの地面の温度を比べよう
- 第3時 太陽とかげの関係を調べよう
- 第4時 かげと太陽の動きを調べよう
- 第5時 日光の温かさと進み方を調べよう
- 第6時 鏡を増やして日光を重ねよう
- 第7時 虫めがねで日光を集めよう
- 発 展 日光がどのように利用されているか調べよう
- ◆テスト 太陽とかげ
- 明かりをつけよう 3年
- 第1時 電池・豆電球・ソケットで明かりをつけよう
- 第2時 +(プラス)極と−(マイナス)極ってなあに?
- 第3時 いろいろな導線で明かりをつけよう
- 第4時 ソケットなしで明かりをつけよう
- 第5時 電池と豆電球でテスターを作ろう@
- 第6時 電池と豆電球でテスターを作ろうA
- 第7時 おもちゃ作りの計画をたてよう
- 第8・9時 電気の性質を使ったおもちゃを作ろう
- ◆テスト 明かりをつけよう
- じしゃくのひみつ 3年
- 第1時 じしゃくにつくもの,つかないもの
- 第2時 じしゃくの力はどこまでとどくの?
- 第3時 砂鉄をさがそう,砂鉄で遊ぼう
- 第4時 じしゃくのきょく
- 第5時 じしゃくと方位(方位磁針)
- 第6時 じしゃくを作ろう
- 第7時 じしゃくを使ったおもちゃ作りの計画をしよう
- 第8・9時 じしゃくを使ったおもちゃ作りと発表会
- ◆テスト じしゃくのひみつ
- 季節と生き物のようす 4年
- 第1時 カブトムシを育てよう
- 第2時 カブトムシのさなぎを観察しよう
- 第3時 カブトムシに産卵させよう
- 第4時 校庭のサクラを観察しよう
- 第5時 ヘチマの成長を記録しよう
- 第6時 ヘチマの花を観察しよう
- 第7時 ヘチマの実やタネを観察しよう
- 第8時 サクラの冬芽を観察しよう
- ◆テスト 季節と生き物のようす
- 電気のはたらき 4年
- 第1時 豆電球をつけたり,モーターを回したりしよう
- 第2時 豆電球が明るくつくつなぎ方を見つけよう
- 第3時 モーターが速く回るつなぎ方を見つけよう
- 第4時 回路を流れる電流の大きさを調べよう
- 第5時 乾電池とモーターで走る車を作ろう
- 第6時 光電池でモーターを速く回そう
- 第7時 光電池とモーターで走る車を作ろう
- 第8・9時 光電池や乾電池で動くおもちゃを作ろう
- 発 展 炭を使って電池を作ろう
- ◆クリーンでハイパワーな燃料電池
- ◆テスト 電気のはたらき
- 空気と水 4年
- 第1時 見えない空気を見つけよう
- 第2時 ふくろに空気をとじこめよう
- 第3時 空気でっぽうを作ろう
- 第4時 とじこめた空気をおしてみよう
- 第5時 とじこめた水をおしてみよう
- 発 展 空気や水のせいしつを利用して遊ぼう
- ◆テスト 空気と水
- 月と星のかんさつ 4年
- 第1時 北の空の星座をかんさつしよう
- 第2時 夏の星座をかんさつしよう
- 第3時 冬の星座をかんさつしよう
- 第4時 月のかんさつをしよう@
- 第5時 月のかんさつをしようA
- 第6時 月のかんさつをしようB
- 第7時 満月のかんさつをしよう
- 発 展 月のかんさつをしよう
- ◆テスト 月と星のかんさつ
- もののあたたまり方・水のすがたと温度 4年
- 第1時 金属ぼうのあたたまり方
- 第2時 金属板のあたたまり方
- 第3時 水のあたたまり方
- 第4時 空気のあたたまり方
- ◆テスト もののあたたまり方
- 第5時 水を冷やして氷を作ろう
- 第6時 氷がとける時のようすを調べよう
- 第7時 水を熱してふっとうさせよう
- 第8時 ふっとうしている湯の中の泡の正体はなにか
- 第9時 水はふっとうしなければじょう発しないのか
- ◆テスト 水のすがたと温度
- 3・4年編 単元末テスト解答
- おわりに
はじめに
この本を手にされた小学校の先生の中には「理科は苦手だ」「自分は文系出身なのでわからない」「理科専科がいてくれたら」とボヤいていらっしゃる方がおられるのではないかと思います。指導要領が改訂され,教科書が変わり,教材や授業の進め方が次々と変化していっても,自分の頭の中には,中学校や高校で勉強した,あの難しい公式や面倒くさい実験がこびりついていて指導書を開くのもおっくうだ……,そんなトラウマが蘇ってきます。
実際,小学校現場には高校や大学で理科系だった教師はとても少なく,生きものは好きでも生物(せいぶつ)となると構えてしまい,電気や磁石で遊ぶのは楽しいけれど,子どもたちに「なぜ」「どうして」と尋ねられると固まってしまうような,そんな愛すべき文系教師がほとんどではないでしょうか。国語や算数は今までの経験とスキル,そして「流れ」で進められるけれど,理科となると一から教材研究を始めないといけないし,板書だってきちんと計画しないと不安でしょう。その上,実験指導やノート指導となると,何となく週2コマ3コマが「おもーく」のしかかってきます。その重さゆえ,気がつくと花の咲く時期はずれ,繁殖期は過ぎ,チョウもトンボもいなくなり,中秋の名月も終わってしまった……なんてことはなかったでしょうか。もちろんその間に,会議や出張・総合の段取り・行事の準備と,我々教師の研究できる時間はどんどん削られていきますし……。
そこで我々は,こんなことを考えてみました。
小学校や中学校で長らく理科を担当してきた者が,新しい教科書に沿って全単元の「ノートづくり」を行ったのです。
もちろん,準備物や発問,注意事項や観察記録シートも入れて,この本1ページが子どものノート1ページ,そして授業1回分にできるだけなるようにしました。すなわち,この1ページは教師からすれば板書計画であり,発問集であり,場合によったらワークシートにもなり得るわけです。ベテランの先生の授業を1年間しっかりと受けてきた「よい子」のノートがそのまま本になったとでも言うべき画期的(?)な内容を考えました。
教師の方からすると,4月に「めあて」「問題」「予想」「結果」などのカードを作っておき,裏に磁石をつけます。そして,授業前に進度を考えてこの本を1ページしっかりと読んでおけば,発問と板書計画はバッチリ。予想される子どもの反応も頭に入れて(教卓に置いて),授業に臨めるわけです。
ワークシートを作りたい方は,一部をホワイトで消して印刷して頂いても構いません。1時間,どうやって進め,何を子どもたちに伝えたいか,授業でもっとも大切なエッセンスが詰まった1冊だと確信します。
決して「手抜き」を奨励するわけではありません。でも,マネをしたり,写したり,習ったりすることで,自分なりの授業や板書(ノート)を作ることができるのは自明のことです。本書を見ていただき,使えるところはしっかり使い,さらにオリジナル性あふれるノート作りを研究していただけたら,子どもも楽しめるとともに,教師自身も楽しく,そして楽に授業ができるテクニックが身につけられることと考えます。
本書に関するご意見,ご希望を忌憚なくお伝え頂ければ,さらに発展した楽しい授業が構築できるでしょう。
本書を使っていただいて,1ページでも1カ所でも先生方のお役に立てるところがあり,1時間でも準備に向けての時間が短縮でき,1人でも「もっと楽しく,もっと簡単に」と,発展性のあるご意見が伺えたらこれ以上の幸せはありません。文系教師の皆さんの健闘をお祈りいたします。
2005年4月 著者 /國眼 厚志 /高田 昌慶 /福井 広和
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- 明治図書
- 友人に勧められて購入しました。3年生を担任しているのでホウセンカやチョウの観察など「今しかできない」とあせりつつ、この本の「観察記録」をそのまま使い、バインダーに綴じさせています。教科書のようにとびとびでなく、植物教材が秋の分まで一気に書いてあるので、見通しがもてます。「とりあえず観察記録をつけたら何とかなる」と記録をためることで少し、授業をして安心感が出ました。安心すると次に「指導のツボ」とかを読みたくなります。やっぱり少し余裕をもつと授業していても楽しくなりますね。そんな余裕を与えてくれる本だと思いました。個人的には「理科室探検」にはまっています。こんな方法があったんですね(まだやっていませんが)。確かに子どもの方が備品のありかは興味をもって探し、また教えてくれますよね。同じ3年生を受け持っている友達にも紹介しようと思います。それにしても4月に新しくなったばかりの教科書に準拠した本がもう出るなんて、いったい、いつ書かれたんでしょうね。2005/6/2ちぇ10