新理科/活用力をつける“新教材の研究授業”のつくり方・見方
発問・板書入り指導案付き

新理科/活用力をつける“新教材の研究授業”のつくり方・見方発問・板書入り指導案付き

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新教材を指導する際の学習指導案や授業参観のしかたを紹介

新単元や扱いが変わった単元を研究授業として取り上げる時、今までとどこをどう変えるのか。理科では、教えて考えるはなぜダメなのか。根本をおさえた上で、全学年網羅の形で、教材研究のポイントや探究型・ゲーム型・ものづくり型の展開例を紹介。参観にも最適解説書。


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ISBN:
978-4-18-675114-7
ジャンル:
理科
刊行:
対象:
小学校
仕様:
B5横判 208頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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本書の使い方
第1章 理科の研究授業のつくり方・見方(総論)
1 新学習指導要領になっても大切にしたい「問題解決」
2 子どもの問題解決重視の授業の分類(本書の構成)
3 なぜ「教えて確かめる」は,理科に不適切か
4 理科における「習得」と「活用」の考え方
5 新単元をどのように攻略するか
6 理科授業をどのように参観するか(「科学的な見方や考え方」と関連づけて)
7 理科の新教材と新内容の一覧
第2章 理科新教材・新展開の授業づくりと授業参観の仕方
《第3学年》
A 物質・エネルギー
新単元 【物と重さ】
探究 「ものの重さと体積」(全8時間)
新単元 【風やゴムの働き】
(風)ものづくり 「風で動く車をつくろう」(全5時間)
(ゴム)ゲーム 「風やゴムの力〜まと入れゲームをしよう〜」(全8時間)
新展開 【磁石の性質】
ゲーム 「じしゃくのひみつ」(全10時間)
新展開 【電気の通り道】
ゲーム 「明かりをつけよう」(全8時間)
B 生命・地球
新単元 【身近な自然の観察】
探究 「身近な自然の観察」(全4時間)
ゲーム 「身近な自然の観察」(全5時間)
《第4学年》
A 物質・エネルギー
新単元 【金属,水,空気と温度】
探究 「もののかさと温度」(全8時間)
新展開 【空気と水の性質】
探究 「もののかさと力」(全7時間)
新展開 【金属,水,空気と温度】
探究 「ものの温まり方」(全8時間)
B 生命・地球
新単元 【人の体のつくりと運動】
探究 「人の体のつくりと運動」(全7時間)
ものづくり 「人の体のつくりと運動」(全7時間)
《第5学年》
A 物質・エネルギー
新展開 【電流の働き】
ものづくり 「電流の働き」(全12時間)
B 生命・地球
新単元 【動物の誕生】
探究 「魚の育ち方」(全11時間)
ものづくり 「水の中の小さな生物」(全2時間)
新単元 【流水の働き】
探究 「川の上流,下流と川原の石」(全15時間)
ものづくり 「川の上流,下流と川原の石」(全6時間)
新単元 【天気の変化】
ゲーム 「雲と天気の変化」(全11時間)
《第6学年》
A 物質・エネルギー
新展開 【燃焼の仕組み】
探究 「ものの燃え方と空気」(全11時間)
新展開 【水溶液の性質】
ゲーム 「水溶液の性質」(全14時間)
新単元 【てこの規則性】
探究 「てこの規則性」(全12時間)
ゲーム 「てこのつり合い」(全12時間)
ものづくり 「てこの規則性」(全14時間)
新単元 【電気の利用】
探究 「電気の利用」(全11時間)
ゲーム 「電気の利用」(全10時間)
B 生命・地球
新単元 【人の体のつくりと働き】
ものづくり 「人の体のつくりと働き」(全11時間)
新単元 【植物の養分と水の通り道】
探究 「植物の養分と水の通り道」(全7時間)
新単元 【生物と環境】
ゲーム 「生き物と環境」(全5時間)
新単元 【月と太陽】
探究 「月の形と太陽」(全6時間)
ゲーム 「初月の出を見に行こう」(全5時間)
執筆者一覧

本書の使い方

1 本書の目的

(1) 新教材・新単元攻略に!

 今回の新学習指導要領の改訂に伴い,理科では,

  追加する内容………………………14項目

  学年間で移行する内容……………3項目

  中学校へ移行統合する内容………1項目

と,大きく内容が変化しました。

 その結果,学校現場でも,「どのように指導すればよいか分からない」などの声があちこちで聞かれます。

 本書は,そういった新単元を23事例,さらに,従来の単元ではあるが,ユニークな単元を7事例,合計30事例を示しました。


(2) 10年経験までの教員に最適!―すぐに・誰にでも使えるヒント―

 今現在,経験5年未満の教師が全体の60%を占めているといわれる状況を受けて,本書を用いる対象をベテラン教師ではなく,10年経験までの教師と想定し,特に理科を専攻していない教師がすぐに使える内容に絞って提案しました。ベテラン教師の中で,理科が得意ではない教師にとっても最適だと考えます。


(3) 研究授業を中心に,ポイントを端的に!

 1つの単元を全て同じように解説するのではなく,どこを研究授業にするのか,つまり,その単元展開の要の授業を中心に,紙面を構成しました。

 さらに,研究授業のどこをどう見たらよいか,見方のヒントも示しました。


(4) 同じ内容について3つの取り上げ方を明示!―「探究」「ゲーム」「ものづくり」―

 『子どもの問題解決を大切にする』といっても,全てが『探究』的な扱いが最適であるとは限りません。

 本書では,子どもの問題解決を「探究」「ゲーム」「ものづくり」と,3つの扱い方で分類しました。そして,同じ内容であっても,3つの扱い方がどれも適している場合には,3つの学習展開を併記しました。


(5) 理科における「活用」を丁寧に解説!

 「習得」「活用」「探究」といった見方がクローズアップされています。ただ,理科における「活用」は,必ずしも国語や算数とは同じではない,異なるように思えます。

 そこで,本書では,理科における「活用」の考え方について詳しく説明し,「習得したことの活用」と「生活経験・既習経験からの活用(思考の転移)」に分けて,事例に示しました。


2 本書の使い方

(1) 「第1章(理論編)」の使い方

 ここでは,学習指導要領解説の理科編を手がかりに,新学習指導要領理科の攻略法を端的に示しました。


@ 新学習指導要領になっても大切にしたい「問題解決」

A 子どもの問題解決重視の授業の分類(本書の構成)

B なぜ「教えて確かめる」は,理科学習に不適切か

C 理科における「習得」と「活用」の考え方

D 新単元をどのように攻略するか

E 理科の授業をどのように参観するか


(2) 「第2章(実践編)」の使い方

 ここでは,新単元を23事例,さらに,従来の単元ではあるが,ユニークな単元を7事例を以下のように示しました。

(表省略)


各事例に示した内容項目は,以下の6項目です。


     【各事例の内容項目】


 @ 題材の目標

  ここでは,学習指導要領に示されている目標を端的に整理しました。また,題材全体における準備物も示しました。

 A 探究(ゲーム・ものづくり)としてのポイントはここだ!!

  探究・ゲーム・ものづくりとして,扱う上でのポイントを示しました。ここさえ押さえれば,子どもの問題解決が深まるポイントです。

 B 題材の全体計画(全○時間)と重視したい『活用』能力

  題材の全体計画のあらましを示しました。また,その中でどこが研究授業に適しているか,「活用」のポイントはどこかも示しました。

 C 本時の展開

  本時の学習の流れを指導案の形で示しました。また,次のページで示した板書を,指導案の展開の流れに沿って示しました。

 D 板書計画

  本時の展開における理想的な板書を示しました。

 E 参考資料

  本実践を行う上で役立つと考えられる資料を可能な限り載せました。

  基礎実験データ,ワークシート,活動写真などがあります。

著者紹介

無藤 隆(むとう たかし)著書を検索»

白梅学園大学教授

中央教育審議会教育課程部会委員 小学校部会主査

松本 謙一(まつもと けんいち)著書を検索»

富山大学人間発達科学部教授(理科・生活科・総合的な学習・教育論)

1957年富山県に生まれる

富山大学大学院教育学研究科修了 修士(教育学)

富山県内小・中学校教諭,富山県教育委員会指導主事を経て2001年より富山大学教育学部助教授,2006年より現職

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書

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