- はじめに
- 歌唱教材の発問
- 1年 「うみ」「ひらいたひらいた」「かたつむり」の発問
- 2年 「虫の声」「夕焼けこやけ」の発問
- 3年 「春の小川」「富士山」の発問
- 4年 「もみじ」の発問
- 4年 「まきばの朝」の発問
- 4年 「とんび」の発問
- 5年 「冬景色」の発問
- 5年 「こもり歌」の発問
- 6年 「おぼろ月夜」の発問
- 6年 「われは海の子」の発問
- 6年 「ふるさと」の発問
- 6年 「越天楽今様」の発問
- 歌唱教材で使える発間〜情景を問う〜
- 歌唱教材で使える発問〜「あれども見えず」を問う〜
- 歌唱教材で使える発間〜出だしの指導〜
- 鑑賞教材の発問
- 1年 「踊る子猫」の発問
- 2年 「かじやのポルカ」の発問
- 3年 「ポロネーズ」の発問
- 3年 「軽騎兵』序曲」の発問
- 3年 「メヌエット」の発問
- 4年 「動物の謝肉祭」より『白鳥』の発問
- 4年 「ホルン協奏曲第1番」の発問
- 4年 「ノルウェー舞曲第2番」の発問
- 5年 「管弦楽の為の木挽歌」の発問
- 5年 「滝廉太郎の歌曲」の発問
- 5年 「ピアノ五重奏曲『ます』」の発問
- 6年 「この道」の発問
- 6年 「赤とんば」「待ちぼうけ」の発問
- 6年 「春の海」の発問
- 鑑賞教材で使える発問〜作曲者・曲・イメージ〜
- 鑑賞教材で使える発問〜対比・主題〜
- 鑑賞教材で使える発間〜聴き比べ〜
- 発声指導の発問
- 立って歌うとき、どんな姿勢で歌いますか
- 座って歌うとき、椅子には浅く座りますか、深く座りますか
- どんな顔で歌うと明るい声が出ますか
- 歌うときはどこを見て歌いますか
- 頭声的発声の指導
- 声を大きく出す時どうしますか
- 器楽の基礎指導の発問
- 鍵盤ハーモニカ、右手の形は?
- 鍵盤ハーモニカってどう持つの
- リコーダー指導の第一歩
- リコーダーの吹きはじめの指導
- リコーダーを美しく吹くには?
- アコーデオンの蛇腹の開き方は?
- アコーデオンの鍵盤はどこにあったら弾きやすいですか
- タンバリンってどう持つの
- トライアングルはどこをたたきますか
- 小太鼓のばちは、どう持ったらいいですか
- 木琴、鉄琴のばちはどう持つの
- 音あわせができる打楽器ってどれ
- 仲間外れの打楽器はどれ?
- この楽譜は、どうたたくのですか
- 指揮を見るって難しい どう見るの?
- 合奏で指揮者がいないときは何に合わせますか?
- その他の発問
- 新出音符を重点化した指導
- 拍子記号の読み方の発問
- どうしてこれは16音符?(音符の読み方)
- 調を指導する〜4年 長調と単調〜
- 調を指導する〜5年 へ長調〜
- 調を指導する〜6年 二短調はクイズで〜
はじめに
授業の三要素は、「発問」「教材の解釈」「リズムのよさ」であると、向山洋一氏は言われる。音楽の授業でも発問は必要である。
「音楽の授業は、どうしていいかわからない」「できれば、音楽は専科に……」
「ピアノが弾けないから…」そんな声をよく耳にする。
教師の技能があからさまに見えてしまうためだろうか、音楽という教科は敬遠されがちである。
もちろん、子どもが生き生きと活動する教科であることは、誰でも重々わかっている。
それがわかっているからこそ、自分には出来ないという方もいる。
国語や算数では「出来ない」という話は聞かないのだが……
教員として採用された当時、私も指一本でピアノを弾き、音楽の授業をやっていた。やっている内に楽しくなって、三年目には、交換授業で四、五、六学年の音楽を担当することになった。伴奏なんてどうにかなるものである。要は音楽への関心をどう高めるかなのである。
この本では、授業ですぐに使える発問をできるだけ多く紹介した。一九九七年八月に長崎で開催された「法則化発問づくりセミナー」での原稿をもとにしている。音楽の授業で、「自信がない」「困っている」という方におすすめする。是非、授業で使っていただきたい。そしてご批正いただきたい。
最後になったが、拙稿の出版の機会を与えて下さった明治図書の樋口雅子編集長、きっかけをつくってくださった法則化運動代表の向山洋一氏、板倉弘幸氏、原稿の段階で批判し、励ましてくださった善能寺正美氏、伴一孝氏をはじめとする「長崎・お祭り気分」の先生方、そして、授業を受けてくれた子どもたちみんなにお礼を申し上げたい。
一九九八年四月 /福田 一毅
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- 明治図書