- まえがき
- 第1章 ニュースポーツとは
- 1 現代社会の課題
- 2 『ニュースポーツ』とは
- 第2章 ニュースポーツメニュー30
- 《チャレンジ・ザ・ゲーム》
- 1 ドリブル・リレー
- 2 ロープ・ジャンプX
- 3 ロープ・ジャンピング10
- 4 グループ・バンブーダンス
- 5 キャッチング・ザ・スティック
- 6 ネット・パス・ラリー
- 7 ゴム・ダンス・ステッぴょん
- 8 ペア・リング・キャッチ
- 9 ドッヂビー
- 10 ソフトアルティメット
- 11 インディアカ
- 12 キンボール
- 13 ピロポロ
- 14 フリーピンポン
- 15 ユニカール
- 16 フロッカー
- 17 ディスコン
- 18 フリーテニス
- 19 ガラッキー
- 20 ピックルボール
- 21 シャフルボード
- 22 室内ペタンク
- 23 囲碁ボール
- 24 バウンドテニス
- 25 公式ワナゲ
- 26 ティーボール
- 27 タグラグビー
- 28 スカイクロス
- 29 グラウンドゴルフ
- 30 ローンボウルス
- 第3章 ニュースポーツ実践事例
- 1 チームワークが生まれるドッヂビー
- 2 全ての子どもが楽しめるソフトアルティメット
- 3 協力・協調が学べるキンボール
- 4 フェア―プレーの精神のシャフルボード
- 5 初心者でも楽しめるティーボール
- 6 鬼ごっこ感覚でできるタグラグビー
- 7 三世代交流でのグラウンドゴルフ
- 資料編 各ニュースポーツ問い合わせ先
まえがき
近年,健康増進やコミュニケーションの場として,子供たちや婦人・高齢者の方々がスポーツを楽しまれている風景をよく目にします。また,大学でも体育会系のチャンピオンシップスポーツだけでなく『楽しむスポーツ』を選択する学生が増加しつつあり,それぞれの生活の中にスポーツを位置付ける流れができつつあるように思われます。しかし,まだまだスポーツ人口は少なく,手軽にスポーツのできる場もほとんどありません。
今,各地で展開されている総合型地域スポーツクラブの創設が,ファミリーでスポーツを楽しんだり,世代を超えてスポーツを楽しんだりする土壌を育ててくれることを期待しています。
小学校でも指導要領の改訂以後,生涯スポーツへの関心が高まり,子供たちがニュースポーツに触れる機会は増大しています。とはいえ,まだまだ子供たちが生涯にわたって生活に位置付けるスポーツとの出会いの機会は多くはありません。少ない機会のなかから自分に合ったスポーツを選択しなければならず,決して恵まれているとはいえない状況です。
小学校体育の目標は「体力づくり」と「生涯にわたって,継続的に行うスポーツの選択=生涯スポーツに関する基礎的な学習」です。
技術面のみに走らず,楽しさや喜びを体感できるニュースポーツを取り入れ,スポーツを楽しむことのできる子供の育成を図れるよう
* 子供たちにもっと多くの選択肢を,そして一人でも多くの子が本当に自分にあったスポーツを選択できたら……。
* 体を動かすことの苦手な子や体育嫌いの子供たちに,スポーツの楽しさを少しでも伝えられたら……。
の2点を重視し,運動量の多いものから少ないものまで,幅広く30種目を精選してみました。
心身の一体的な健康づくりの観点から,スポーツを通してコミュニケーションを図り,共に笑い,楽しみ,喜びあい,『心の健康づくり』の一助となることを期待しています。
本書は,滋賀県内の小学校の先生方やレクリエーション協会関係者,滋賀文教短大,NPO法人フレンドリー情報センターの先生方に執筆いただき,小学校の子供たちにおくるニュースポーツ事典としてまとめることができました。
本書編集においては,特に現場の先生方に活用していただきやすいように,特色をはじめとして,基本的な進め方,留意事項・応用といった形態をとり,多くの写真や図を用いて見やすいように工夫しました。また,実践編では,ルールに縛られるのではなく,子供たちが自らルールをつくっていく授業や,楽しさを前面に出した展開も取り上げています。体育学習のみならず,コミュニケーション・ワークとしても活用いただき,子供たちの『心の教育』に役立てていただける内容になっています。
日々教育現場でご苦労いただいている先生方の一助となれば,さらには,一人でも多くの子供たちの心身の調和的な健康づくりに役立つことができれば幸いです。また異世代交流の重要性を唱えられている今日,生涯学習関係者やレクリエーション関係の方々にも,お役に立てるものと確信しています。
最後になりましたが,本書出版に格別のご支援を賜りました明治図書出版の藤原久雄氏をはじめ,ご協力いただきました小学校,大学の関係各位に心よりお礼申し上げます。
平成18年2月 /前山 亨
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- 明治図書
- 子どもたちが心底楽しめる体育をしたいと常日頃思っています。ニュースポーツは準備物や細かいルールがありますが、いろいろ学校によって工夫できるのではないかと思いました。これからいろいろ挑戦し、子どもたちにいろんなスポーツを指導していきたいです。2006/5/1体育主任