- はじめに
- 1 学級経営とは
- 2 学級経営案の作成
- 3 年度始めの学級経営とは
- 4 学習規範の確立
- 5 教科他の主な指導編
- (1)国語科の指導
- (2)図画工作科の指導
- (3)体育科の指導
- (4)生活科の指導
- (5)総合的な学習の時間の指導
- (6)道徳の指導
- 6 ティーム・ティーチングの進め方
- 7 少人数指導の進め方
- 8 生活指導の基本的な考え方
- 9 人権教育と学級経営
- 10 ノートの取り方
- 11 板書の書き方
- 12 家庭学習の基本的な考え方
- 13 学級だよりの書き方
- 14 保護者会の進め方
- 15 通知表の書き方
- 16 話し合いの進め方
- 17 資料,ワークシートの作り方
- 18 週計画の書き方
- 19 指導案の書き方
- 20 教室環境の整え方
- 21 掲示物の貼り方
- 22 給食の円滑な運営
- 23 清掃活動の円滑な運営
- 24 休み時間の過ごし方
- 25 話すこと・聞くことの進め方
はじめに
大都市圏を中心に大幅な教員採用増の時代に突入している。特に小学校では新規採用教員が複数配置される状況にもなっている。しかし,採用されたにもかかわらず,職を辞する者も少なくない。各学校では,若手教員の育成とともに,新規採用教員を含め,教員としての資質の向上,力量アップを目指し指導すべき内容をプログラム化する必要に迫られている。
学級担任,専科担任には,年度始めから学級経営案を始めとした取り組むべき課題が山積している。しかし,その具体的内容については,知識の詰め込みを優先して授業を軌道に乗せるのに時間がかかりすぎたり,児童の側に立った取り組みができなかったりする場合もある。新規採用教員のみならず,多くの教員が,各教科の指導,生活指導,そして学級経営をどのように行っていくかにより,教員の資質そのものが問われているという認識が必要になってくる。
本シリーズは,ビギナー教師のためだけではなく,改めて,国語,算数,社会,体育,学級経営について基礎的・基本的な内容を明確にし,短期的,中・長期的展望を視野に入れながら,指導のあり方を明確にした取り組みによって, 日々の学級運営を自信あるものにしていくための方策が講じられている。したがって,本シリーズを十二分に活用して,子どもたちの実態に合わせた取り組みを工夫改善し,目前にある各教科の指導力の向上,生活指導の考え方,学級経営の仕方等を身につけ,確固たる対応によって保護者の信頼を得ていただきたい。
子どもたちとかかわる際には,自信ある態度で指導できる力量を身につけることが大切であり,それは教育にたずさわる者の責任として一人ひとりの教員が自覚しなければならないことでもある。終わりに,この初任者必携シリーズが多くの教員に活用され,学校課題解決の一助になれば幸いである。
平成18年5月 著 者 /釼持 勉
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- 明治図書