- はじめに
- 第T章 社会科という教科を知ろう
- (1) 社会科という教科
- (2) 社会科で身に付けさせたい力
- (3) 社会科教育の重要性
- 第U章 社会科の授業を構想しよう
- (1) 学習指導要領をどう読むか
- (2) 教材の選定と開発
- (3) 社会科の単元展開の基本(問題解決的な学習)
- (4) 学習問題の設定
- (5) 学習活動の構想
- 第V章 社会科の授業をつくろう
- (1) 3・4年生の授業
- @ 「わたしのまち みんなのまち」
- A 「人びとのしごととわたしたちのくらし」
- B 「くらしをまもる」
- C 「住みよいくらしをつくる」
- D 「きょう土につたわるねがい」
- E 「わたしたちの県」
- (2) 5年生の授業
- @ 「わたしたちの生活と食料生産」
- A 「わたしたちの生活と工業生産」
- B 「わたしたちの生活と情報」
- C 「わたしたちの国土と環境」
- (3) 6年生の授業
- @ 「日本の歴史」
- A 「わたしたちの生活と政治」
- B 「世界の中の日本」
- 第W章 魅力ある社会科の授業にしよう
- (1) 観察・調査活動を充実させる
- (2) 体験的な活動を充実させる
- (3) 体験的な活動を充実させるA ―体験的な活動の具体例―
- (4) 多様な表現活動を取り入れる
- (5) 多様な表現活動を取り入れるA ――表現活動の具体例―
- (6) ゲストティーチャーを活用する
- (7) 博物館や資料館を活用する
- (8) 地域の教材を開発する
- (9) 地図帳の活用を図る
- 第X章 社会科の授業を充実させよう
- (1) 板書を工夫する
- (2) 学習ノートを工夫する
- (3) 評価を工夫する
はじめに
大都市圏を中心に大幅な教員採用増の時代に突入している。特に小学校では新規採用教員が複数配置される状況にもなっている。しかし,採用されたにもかかわらず,職を辞する者も少なくない。各学校では,若手教員の育成とともに,新規採用教員を含め,教員としての資質の向上,力量アップを目指し指導すべき内容をプログラム化する必要に迫られている。
学級担任,専科担任には,年度始めから学級経営案を始めとした取り組むべき課題が山積している。しかし,その具体的内容については,知識の詰め込みを優先して授業を軌道に乗せるのに時間がかかりすぎたり,児童の側に立った取り組みができなかったりする場合もある。新規採用教員のみならず,多くの教員が,各教科の指導,生活指導,そして学級経営をどのように行っていくかにより,教員の資質そのものが問われているという認識が必要になってくる。
本シリーズは,ビギナー教師のためだけではなく,改めて,国語,算数,社会,体育,学級経営について基礎的・基本的な内容を明確にし,短期的,中・長期的展望を視野に入れながら,指導のあり方を明確にした取り組みによって,日々の学級運営を自信あるものにしていくための方策が講じられている。したがって,本シリーズを十二分に活用して,子どもたちの実態に合わせた取り組みを工夫改善し,目前にある各教科の指導力の向上,生活指導の考え方,学級経営の仕方等を身につけ,確固たる対応によって保護者の信頼を得ていただきたい。
子どもたちとかかわる際には,自信ある態度で指導できる力量を身につけることが大切であり,それは教育にたずさわる者の責任として一人ひとりの教員が自覚しなければならないことでもある。終わりに,この初任者必携シリーズが多くの教員に活用され,学校課題解決の一助になれば幸いである。
平成18年5月 編 者 /釼持 勉
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- 明治図書