- はじめに
- T 楽しい&ちょっぴりためになる簡単!英語ゲーム
- [1] 生徒熱中! 対戦型“ビンゴ”〜「数字」と「アルファベット」で〜
- [2] 20を言ったら“負け”ゲーム!〜「数字」と「アルファベット」〜
- [3] 20を言ったら負け・応用編〜逆に言わせる〜
- [4] Four Hint Quiz〜キーワードを聞いて,当てよう!〜
- [5] Odd one outゲームで自己表現〜仲間はずれをさがせ!〜
- U 文法の導入では,生徒を「サプライズ」させよう!
- [1] 助動詞must / mayの導入は信号機で〜赤信号は,止まらなければいけない。では黄色は?〜
- [2] 受け身は面白看板で導入!〜○○多し????スピード落とせ?〜
- [3] What’s this?の導入は,「まさかさかさま」で…!〜意外性のある絵を使って〜
- [4] 比較級の導入は,大小を使って〜小林正明氏の追試〜
- [5] 間接疑問文は,ジョークから〜Do you know who I am?(わたし誰だか知っている?)〜
- [6] 「赤ずきんちゃん」で,不定詞の副詞的用法を印象づける〜なじみのある物語を使って〜
- V 活動重視の文法指導
- [1] すらすら英単語で現在進行形〜You are swimming!〜
- [2] シャレードで現在進行形ゲーム〜You are swimming! That’s right!〜
- [3] 命令文でも「すらすら英単語」〜Swim!〜
- [4] 私は“あまのじゃく”ゲーム〜Don’t run ! Yes, I run.〜
- W 困ったときの“すきま時間”!楽しい話題で,英語に興味をもたせよう!
- [1] 外国人が日本語を学ぶ方法@〜外国人は数字をこう覚える編〜
- [2] 外国人が日本語を学ぶ方法A〜日本語会話を学ぶ編〜
- [3] 外国人が日本語を学ぶ方法B〜日本語会話を学ぶ編〜
- [4] 英語のことわざの導入は,「3人寄れば文殊の知恵」から〜Two heads are better than one.〜
- X 生徒を“受け身”にしない!生徒を動かす英語活動!
- [1] ビデオを見させるときは……!?〜感想や思ったこと,考えたことを書かせる〜
- [2] 少人数を生かした英語指導〜ALTとのTT授業で〜
- [3] 英文を作らせたら……!?〜文法学習のまとめの段階です〜
- [4] 関係代名詞学習後は,英英辞典に挑戦!
- [5] 英英辞典の逆をやる〜関係代名詞を使って,言い換え表現を学ぼう〜
- [6] ワードパズルを解いてみよう〜関係代名詞の入った英文を読み取ろう〜
- [7] 不規則動詞の変化表@〜変化表は,日本語でも行う〜
- [8] 不規則動詞の変化表A〜変化表を覚えさせる〜
- [9] 不規則動詞の変化表B〜文法事項にあわせた変化表〜
- [10] 不規則動詞の変化表C〜変化表との初めての出会い〜
- [11] 究極の英作文4段階指導@〜中1レベルの英語からの脱出〜
- [12] 究極の英作文4段階指導A〜andは1回だけなら使っていいです〜
- [13] 究極の英作文4段階指導B〜接続語は1回だけなら使ってよい〜
- [14] 究極の英作文4段階指導C〜会話文を入れる〜
- おわりに
はじめに
数字ビンゴがある。
1〜25までの数字を25個のマスに書き入れ,教師が言った数字を生徒が○をする。一般的なビンゴである。
それを,
対戦型
にしてみる。
すると,非常に面白いゲームに“変化”する。大人でも盛り上がる。
セミナーで,この「対戦型ビンゴ」を行うと,
「面白い」
「これは知らなかった!」
「対戦型ビンゴは授業で使ってみたいと思います」
と感想をいただく。そのくらい面白い。
これは,やってみるとわかる。
また,「20を言ったら負け……」というゲームがある。
これも本書で紹介した。非常に面白い。
ただ,手順がある。
最初は,教師vs生徒でやってみる。
そして教師が勝つ。どうやっても生徒は勝てない。
これもセミナーでやってみた。
参加者(教師)とやったが私の4勝0敗。すべて私の勝ちであった。
そこで参加者に聞いた。
どうやったら勝てるかわかりましたか?
すると,
「常に,奇数を言っていくようにする」
という意見が出された。
じゃ,やってみましょう。
と言って,やってみる。
私が勝つ。笑いがおきる。勝てないのである。
「わかった」
という方がいらっしゃったので,聞くと,
「先攻が勝つ」
と言ってきた。
じゃ,やってみましょう。
と言って,やってみる。
またもや私の勝ち。
このゲームは,数字を言ったり,聞いたりする練習になる。
中学1年でなくても,2年や3年でも,すき間時間,または,授業のウォーミングアップで使える。やり方は本書の16ぺージ参照。
しかし,1つのやり方は,違うやり方に変化させることができる。
これを「20を言ったら勝ち」にしてみる。するとまた新たな違った面白さがある。
アイデアというのは,常に,ないところからは生まれてこないものである。
今あるアイデアを,ほんの少し変えてみる。
さらに,ほんの少し変えてみる……。
そういうところに,新たなアイデアが生まれてくるのである。
そのためには,アンテナを高く,そして広く掲げ,あらゆるものをキャッチするつもりで,やってみるとよい。
本から学ぶ。セミナーから学ぶ。町を歩きながら,授業で使えるネタがないか,見てまわる。
買い物に行く。面白いグッズはないか……。
CDショップに行く。授業で使えるネタがないだろうか……。
なにげなく歩く中で,目を引くもの……。それが,授業の楽しい“ネタ”になるのである。
本書を手にとっていただき,ありがとうございます。
数えてみると,この本で23冊目の本になります。
常に,実践をくぐらせ,
「きっと他の先生にとっても楽しいだろうな……」
「役に立つだろうな……」
「なにかのヒントとなるだろうな……」
と思う内容を紹介し,先生方の授業づくりのヒントとなれば,と思い,本を書いています。今後とも,おつきあいさせていただき,何か面白いネタ,授業がありましたら,交流していきましょう。
それでは,Let's enjoy our English class!
/瀧沢 広人
(たきざわ・ひろと)
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- 明治図書
- 授業で役立つ活動が満載!楽しく取り組めるアイディアが満載です!2023/10/27よっしー