- 編者のことば
- まえがき
- T 技術指導の方法
- これがちょうちょう背泳ぎだ
- 1 背浮き
- 2 ちょうちょう背泳ぎ
- 3 背泳
- 4 ふし浮きの呼吸法
- 5 平泳ぎ
- 6 クロール
- 7 バタフライ
- 8 必ずヘルパーをつけるのはなぜか
- 9 ワンタッチヘルパー
- U 授業展開例
- ちょうちょう背泳ぎ
- V 学習カード
- 1 1年生の水泳学習カード
- 2 2年生の水泳学習カード
- 3 3年生の水泳学習カード
- 4 4年生の水泳学習カード
- 5 5年生の水泳学習カード
- 6 6年生の水泳学習カード
- あとがき
編者のことば
体育の授業はむずかしいという声をよく聞きます。自分が運動できても、動きのポイントがわからないと指導できないのです。
できることと教えることは別なのです。
指導するためには、どこがポイントかを知らないとできません。法則化体育授業研究会では、テクニカルポイントと呼んでいます。
テクニカルポイントをおさえておけば、指導の方法もはっきりしてきます。
例えば開脚跳びのテクニカルポイントは向山洋一氏が指摘したように「腕を支点とした体重移動」にあります。
体重移動を体感させるために、跳び箱にまたがって両手を着いての跳びおりの向山A式と向山B式とが生まれました。
動きの原理・原則がわかることがよい指導につながっていくのです。
動きのポイントを言葉で説明されてもよくわからない場合があります。
運動の経験があれば、言葉だけでもイメージがつかめます。しかし、経験の少ない人や運動の苦手な人は、すぐにはわかりません。
ところがイラストで動きのポイントを示されると理解できるのです。
本シリーズでは、動きのポイントをイラストでわかりやすく示してあります。運動の苦手な方でもこのイラストを見るとわかるようになっています。
動きのポイントだけでなく、どんな方法で指導していけばよいのか指導のステップが示してあります。
ポイントがわかっても具体的な方法がわからないと指導できません。
さか上がりができるためには、どんな動きをどんな順序で教えていったらよいかがイラストで示されています。
文字を読むだけでなく、イラストを見て指導ができるようになっています。どんな運動でも細かいステップに分け、段階を踏んでいけば必ずできるのです。
やさしい動きからむずかしい動きへのステップがわかりやすいイラストで表現してあります。
動きのポイントがわかり、指導のステップがわかったら、一時間の授業をどうするかという問題があります。
一時間の授業の組み立てがイラストで示されています。ですから、本書を読めば寿魚うのイメージがつかめるのです。
体育の授業に経験の豊かな人なら、文章からでも授業のイメージがつかめるでしょう。経験のない方にとっては、どんな場づくり、コートにするのか見えません。
イラストで示されていればすぐに伝わります。一時間の授業をどのように行っていけばよいかがイラストで示されています。
最後に学習カードがあります。学習のめあて、方法、できばえがまとめられるようになっています。
子どもは学習カードを見ながら一人で学習できるようになっています。学習カードもイラストでわかりやすく示されています。
1.動きのポイント
2.指導のステップ
3.一時間の授業の組み立て
4.学習カード
以上の四点をイラストを中心にまとめてあるのが本シリーズです。
誰にでもすぐに指導できるようになっています。御活用下されば幸いです。
1991年 3月20日 /根本 正雄
-
- 明治図書