- まえがき
- 第1章 「自学システム」とは何か
- /柳井 智彦
- §1 システムの概要
- §2 モデルを見せる
- §3 「自学メニュー」を作る
- 1 Aメニュー(粘りのある思考)
- 2 Bメニュー(楽しく知的なドリル)
- 3 Cメニュー(自己評価と交信)
- §4 書き方を教える
- §5 赤ペンを入れる
- §6 実践事例(2章〜4章)の解説
- 第2章 授業を円滑に進める自学帳
- /田尻 悟郎
- §1 授業と自学
- 1 自学事始め
- 2 コメントが生徒を動かす
- 3 自作メニューの増加
- 4 予習とクイズ
- 5 復習とドリル
- 6 自学帳は質問の宝庫
- 7 子どもを,そして教師を育てる自学帳
- §2 ティーム・ティーチングをより活動的にするために
- 1 自学帳で表現力を高める
- 2 ワンショツトの協同授業を実りあるものに
- 3 教科書は自学帳で
- §3 試験と自学
- 1 夏休み,冬休みの自学
- 2 自学の情報をシェアする
- 3 英作文を指導するための自学帳
- 4 会話・長文問題の攻略
- §4 自学の勧め
- 第3章 書く力が育つワンポイント自学
- /大鐘 雅勝
- §1 ワンポイント自学:英研ノート
- 1 「英研ノート」の特徴:シンプルな基本メニュー
- 2 「英研ノート」の基本形
- 3 なぜ「シンプルなメニュー」なのか
- 4 点検と指導のシステム
- 5 参加のシステム
- §2 「英研ノート」をスタートする
- 1 提出数の多い時期・少ない時期
- 2 第1回の呼び掛け
- §3 赤ペン指導のポイント
- 1 生徒に考えさせる添削を
- 2 たくさんほめよう
- 3 生徒とのコミュニケーションにも使おう
- §4 授業で土台を作る
- 1 自発的に英文を発表させる
- 2 書くことの土台作り
- 3 書くことの動機づけのための工夫
- §5 「英研ノート」の成果
- 1 半年後のノートはどう変わる
- 2 成績は伸びるか
- §6 「英研ノート」を生徒はどうとらえているか
- 1 「英研ノート」を始めた動機
- 2 「英研ノート」はいつ書くか
- 3 「英研ノート」にかける時間
- 4 「英研ノート」で向上したこと
- 5 良かったこと,うれしかったこと
- 6 「英研ノート」を休むとき
- 7 つらかったこと
- 8 いつまで続けるか
- 第4章 ドリル型自学
- ――未完のドキュメント /柳井 智彦
- §1 良子と「スペルマスター」
- §2 ドリル型自学
- §3 紆余曲折
- §4 部分と全体
- 第5章 自学の思想
- /柳井 智彦
- §1 2種類の教育技術
- §2 子どもによる自己決定
- §3 「学び方」を教える
- §4 自学の思想
- §5 英語教育と「自己教育力」
- 1 「自己教育力」の盛衰
- 2 海外および国内の研究
- §6 課題
まえがき
ある疑問がわいた。
この教室に,「自ら学ぶ子」が何人いるか
5人,いや3人はいるか,それとも。
指示どおりにリピートする姿,出された問題を解く姿は,はっきりと見えた。だが,能動的に学習に向かう姿が見えない。
自発的にテープを聞き,本を読み,英文日記をつけて英語の勉強を進めていくような子ども――そんな子どもの姿を見たい。しかも,おおぜい見たい。
さらに,自問する。
「自ら学ぶ子」が育つように,育てているか
愕然となる。
本書は,上のような問題意識を共有される読者に向けて書いた。
子どもの自己教育を援助する方法として「自学システム」を提案する。実践の結果,私たちは自ら学ぶ子の姿を確かに見ることができるようになったからである。
このシステムを参考にされ,読者の教室にも自学の風を吹き込んていただければ幸いである。
1994年1月 著者一同
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- 明治図書
- お願いします!!!!!!!!!!2010/10/9M