- 刊行にあたって
- T 発見・発想・遊び
- 1 にらめっこの絵
- 2 たまごのデザイン
- 3 大きな大きなたまごの絵
- 4 気持ちの絵
- 5 こんな絵楽しいよ
- 6 音楽を聴いてそのイメージを絵にかこう
- 7 これはだーれ?ずらし絵遊び
- 8 カタビンゴ
- 9 扉を開けたら
- 10 切り抜いて,裏返して,また裏返して…
- 11 立体の展開図の大変身
- 12 文字や数字の変〜身!
- 13 迷路で遊ぼう
- 14 宝の地図その1
- 15 宝の地図その2
- 16 パズルをつくろう
- 17 「不思議な絵」をかこう
- 18 切り絵「くだものや野菜のアラカルト」
- U えがく
- 1 ノーブレスの虹
- 2 夜景をかこう
- 3 未来都市の絵をかこう
- 4 地下街をかこう!
- 5 木と友達(物語をつくる)
- 6 傘に絵をかこう
- 7 ミクロの絵をかこう
- 8 ピカソの絵(顔)
- 9 顔の絵
- 10 いろいろな水彩技法
- 11 メスペインティングをしよう!
- 12 マーブリングをしてみよう
- 13 にじみが美しい
- 14 スプレーのあとは何に見えるかな?
- 15 しゃぼん玉アート
- 16 シュールでいこう!
- 17 マイコレクション
- 18 クレーの世界を表そう
- 19 どうくつ探検
- V つくる
- 1 紙と遊ぼう!
- 2 フィルムケースの笛
- 3 簡単仕掛け絵「とびだしくん」
- 4 お知らせカード
- 5 音の出るおもちゃ
- 6 ペットボトル風車
- 7 ゆらゆら,キラキラ
- 8 アルミカンの花の風車
- 9 ハンガー噴水
- 10 シーソー
- 11 巣立ち
- 12 ゆらゆらエッグ
- 13 土入りダンボール粘土でつくろう(1) 粘土をつくる
- 14 土入りダンボール粘土でつくろう(2) 動物のレリーフ
- 15 土入りダンボール粘土でつくろう(3) 立体でつくろう
- 16 土入りダンボール粘土でつくろう(4) 共同製作をしよう
- 17 今によみがえる自分だけのまが玉
- 18 フラワーポット(粘土)
- 19 かわいい花の咲くポットをつくろう!
- 20 簡単ステンドグラス
- W 総合的な活動・鑑賞力を高める
- 1 新聞の館
- 2 人間カメレオン
- 3 かかしをつくって田んぼに立てよう
- 4 野の花を生け花にしよう
- 5 クローン○○
- 6 やるぞ!騎馬戦
- 7 魔力の仮面
- 8 マリオネットで遊ぼう
- 9 想いをくるもう(アートで遊ぼう)
- 10 みんなでつくろう「幸せの樹」
- 11 21世紀へのメッセージ
- 12 共同製作「前方後円墳」
- 13 作者に自分の言葉で語りかける鑑賞
- 14 美術評論家になろう
- 15 もののけに変身
- 16 デジカメアート
- 17 いろいろウォッチング ――デジカメで,ナイスショット
- 18 動物ウォッチング ――しぐさや性格のおもしろさ
- 19 街角ウォッチング ――さまざまな質感,動きの渦
- 20 ○○売り場ウォッチング ――形や色の宝だ
- 21 コンピュータ操作のグラフィック機能の基礎 ――便利機能と不思議機能
- X 高学年の図画工作科の学習のために
刊行にあたって
「ワークショップ」(WORKSHOP) の語源は「仕事場」「工房」を意味する英語で,一般的には 「参加者が主体的に相互に刺激し合い,語り合ったり,体験的に学びあう創造的なグループ学習やイベント」 を意味しています。
この『図工科ワークショップ』は,今までの授業のように,同一題材・同一材料で全員同じものをつくる授業形態ではなく,子どもが自分がやりたいものを選択して制作できる, 子どもの主体性と個別性を大切にした創造的な授業づくりの教材集です。
『図工科ワークショップ』の教材は,たとえば「音の出るおもちゃをつくろう」というように,テーマや材料に共通性のある教材のワークシートを子どもたちに配布し,そのシートを見ながら子どもが制作したいものを選択して,楽しく意欲的に制作します。自分が選択しなかった分も,他の子どもがつくるのを見て間接的に体験できます。 グループや班に分かれて別々のものをつくるのも楽しい。 子どもたちは,別々のグループの作品をヒントにもっとユニークなものを考え出します。
ワークシートはこの本をそのままコピーするのではなく, これをヒントに ,子どもの実態,ねらい,テーマ,能力,材料,人数や時間などを考慮に入れて, 授業者が作成してほしい のです。この本では紙面の関係で最小限にしていますが,つくり方,かき方だけではなく,参考資料,作品例,イラストや「注意」「ヒント」「工夫しよう」といった言葉を入れて,楽しんで取り組めるようにしてほしいのです。基本的には,簡単な説明の後,そのワークシートと材料・用具で,子どもが自分で制作し,教師はそれを援助します。
いろいろな ワークシート を日頃から用意しておけば, 授業やイベントや野外学習 だけでなく,早く終わった子どもに渡したり, 自習時間や空き時間,クラブ活動 にも使えそうです。図工科だけでなく,国語,理科,社会科,算数などでも,ワークシートを使った,子どもの個別性や主体性を大事にしたワークショップは可能です。
また,「4 イメージと発想の展開編」は,図工科の解説書や入門書ではなく,これからの図工科の授業づくりのイメージというか,方向性を見つめた発展的な内容にしています。
21世紀のこれからの教育 は,新指導要領でもいわれているように,子どもの主体性,個別性,それに 選択肢のある創造的で楽しい授業 が求められています。そうした活動から創造性や工夫する力などの造形する力が育ちます。この本を手がかりに,新しい授業づくり,教材開発,そして あなた自身の手づくりの授業 の手がかりになることを期待しています。
この本の出版にあたり,趣旨に賛同し協力していただいた執筆者や編者の皆さん,明治図書の皆さんに厚くお礼申し上げます。
平成13年11月 監修者
-
- 明治図書