- まえがき
- 指導事典の使い方
- T 大興奮・保護者も大満足の運動会
- ■低学年の運動会種目集
- @個人種目――逆転現象があって,準備がいらない「WHAT’S COLOR?」 /松尾 浩昭
- A個人種目――「風船とボール,さあどっち」 /岩田 貴典
- B個人種目――「ザ・運命」 /岩野 節男
- C団体種目――「TUNA・TAMA」 /小川 宏
- D団体種目――体力勝負!「キャタピラリレー!!」 /石橋 健一郎
- E団体種目――逆転現象が起こる「台風の目」のバリエーション /太田 健二
- Fリズム・表現種目――かわいく踊ろう「ハグしちゃお!」 /武田 俊樹
- Gリズム・表現種目――笑顔はじける「よさこいソーラン・どっこいしょ」 /佐藤 貴子
- Hリズム・表現種目――子どもたちから歓声が上がる「リズムダンス」 /コ永 智久
- Iリズム・表現種目――パラパラで陽気にダンシング! 「ミッキーマウスマーチ」 /井坂 広輝
- ■中学年の運動会種目集
- @個人種目――はちまきとカードだけでできる「BOY MEETS GIRL」 /楠 康司
- A個人種目――運動会の定番!「デカパン競走」 /田辺 浩司
- B個人種目――準備簡単・短時間・逆転現象が起きる「運命の人」 /岩田 史朗
- C団体種目――練習はスキマ時間でバッチリ! 逆転現象が起こる「○○レストラン」 /尾ア 晴行
- D団体種目――「どっちに行くの?」最後に心は一つ! /中嶋 敦
- E団体種目――「ハートでキャッチ」 /信藤 明秀
- Fリズム・表現種目――アンコールも夢ではない! 全国に広がる「TOSS体育よさこいソーラン」 /近藤 光弘
- Gリズム・表現種目――2週間で完成!初めての「YOSAKOI SAMURAI」(波踊り) /小野 一豊
- Hリズム・表現種目――「向山式阿波踊り」 /上木 信弘
- ■高学年の運動会種目集
- @個人種目――「借り物競争」 /小井戸 政宏
- A個人種目――「ボールの祭典」 /早田 淳一
- B個人種目――「じゃんけん障害物競争」 /早田 淳一
- C個人種目――準備が簡単!ルールも簡単!「運命の分かれ道」 /牛腸 要
- D団体種目――「五人六脚」で成長の実感を /加藤 真一
- E団体種目――慎重なグループに有利? スピードより確かさを競う「水くみレース」 /沖泙 理恵
- F団体種目――「タイフーン」 /八木澤 寿明
- Gリズム・表現種目――自分をカッコイイと思う踊りよさこいソーラン「SAMURAI」 /千原 一弘
- Hリズム・表現種目――カンタンにできる「隊形移動」 /中野 慎也
- Iリズム・表現種目――子どもも保護者も感動する「よさこいソーラン」 /今井 豊
- ■全体が盛り上がる運動会の演出
- @大受けのする種目――「障害物競走 あれまあ!」 /上川 晃
- A大受けのする種目――かぶり物で大受け!「出発式」を演出しよう /小松 和重
- B逆転現象のある種目――4色同時対抗「とびつき綱引き」 /佐々木 誠
- C逆転現象のある種目――子どもも観客もハラハラ,ドキドキ「おさんぽシュート」 /伊藤 道海
- D敗者復活のある種目――「うばってウハウハ大作戦」 /上川 晃
- E敗者復活のある種目――一発逆転のチャンスがある「黄金のしっぽとり伝説」 /山下 しのぶ
- ■昔からある運動会の華,定番種目の演出
- @玉入れ――「玉入れ」 /石橋 健一郎
- A大玉送り――「大玉ころりん」 /石橋 健一郎
- B綱引き――マンネリ化を防ぐ「綱引き」3パターン /桑原 和彦
- C騎馬戦――見える演出と見えない演出で見せ場をつくる /郡司 崇人
- D棒引き――シンプル・イズ・ベスト /吉田 れいか
- E組体操――倒立とサボテンの指導 /今井 豊
- ■参観者を魅了する全体種目の演出
- @開会式――開会式の演出 /雨宮 久
- A準備運動――手軽で簡単! 一体感で参観者を魅了するラジオ体操 /持木 信治
- B応援合戦――開会式直後の「赤白あいさつ」に「そうだ,そうだコール」を /渡辺 喜男
- C紅白対抗リレー――文句なしに盛り上がる紅白リレーはバトンパスで /村田 淳
- D全校ダンス――みんなで楽しむ全校ダンス /大谷 貴子
- E閉会式――語りで運動会の充実感・達成感を! /井坂 広輝
- ■拍手喝采! 特別種目の演出
- @職員レース――心も体もホッとにいこう! /松尾 浩昭
- APTAレース――コミュニケーションが生まれる「はちまきリレー」 /岩田 貴典
- BPTAレース――楽しく,ケガさせない種目 /千原 一弘
- C就学前児レース――「○○小へいらっしゃい」 /三好 保雄
- D中学生招待レース――「ナイスキャッチ!」 /秋田 泰宏
- E町内対抗レース――町内対抗リレーに向けての指導法 /団野 晶夫
- U 運動会が成功する運営方法
- @実施計画案の提案――計画案はできるだけ早く,漏れなく! /武田 俊樹
- A紅白のチーム分けの方法――チーム分けに困らない2つの方法 /郡司 崇人
- B紅白のチーム分けの方法――子どもたちが納得するチーム分けの方法 /団野 晶夫
- C得点の仕方――工夫しだいで盛り上がる得点の仕方 /コ永 智久
- D表彰の仕方――表彰はとにかく時間を短くする /楠 康司
- Eプログラム作成のポイント――プログラムの作成心得 /田辺 浩司
- F係活動の決め方――活動内容を伝え大切さを教える /団野 晶夫
- G練習日程の組み方――全体の流れが一目でつかめる練習日程一覧表を /尾ア 晴行
- H競技・種目の決め方――明確な目標を持つ /前島 康志
- I学年・校内協力体制づくり――提案は4月にする /前島 康志
- V 感動を演出する運動会の工夫
- ■応援団
- @応援団の決め方――短時間で効果的にできる応援団システム /山口 浩彦
- A応援団の決め方――定番はない /古川 光弘
- B応援団の指導――指導のポイントは,目線,スピード,指先 /山口 浩彦
- C応援団の指導――短時間できびきびした動きを指導 /古川 光弘
- D応援団合戦の方法――応援合戦はかっこよさと楽しさでメリハリを /山口 浩彦
- E応援団合戦の方法――元気よく,爽やかに /古川 光弘
- ■開会式・閉会式
- @司会――放送のできがすべてを左右する /信藤 明秀
- A進行――必要人数を把握せよ! 早めの対応で安心の開・閉会式 /小野 一豊
- Bセレモニー――学年ごとに入場し,かけ声を言う /上木 信弘
- ■人・退場門
- @場所・位置――入退場をスムーズに /小井戸 政宏
- A装飾――簡単にでき,華やかな入退場門の装飾 /早田 淳一
- B材料――状況に応じた3パターン /牛腸 要
- ■得点板
- @場所・位置――得点発表でワクワク,ドキドキを演出! /両部 桂一
- A場所・位置――定置と移動 /八木澤 寿明
- B装飾――簡単に飾りつけ,カラフル得点板 /沖泙 理恵
- ■垂れ幕
- @場所・位置――応援席からよく見える位置を探す /千原 一弘
- A内容――効率よく,おもしろく /中野 慎也
- ■プログラム
- @内容――写真を入れるだけで違う! プログラムはアイデア勝負 /小松 和重
- A配布方法――保護者・地域にも一緒に配布する /佐々木 誠
- W 学校経営・学校行事への位置づけと運動会の企画書
- @学校経営における運動会の位置づけと実行マニュアル――学校の教育目標に立ち返る! /伊藤 道海
- A年間行事への位置づけ――学校教育目標に合わせた,無理なく楽しめる運動会 /上川 晃
- B当日までの準備マニュアル――準備のカギは明確な役割分担と運動会イメージの共有である /山下 しのぶ
- C当日のタイムスケジュール――朝の準備の効率化が当日全体を左右する /桑原 和彦
- D体育主任としての運動会への取り組み――基本は3つの裏仕事である /郡司 崇人
- E職員会議提出の企画案フォーマット――早期の始動が大事 /佐藤 真健
- F校庭確保のマニュアル・練習日程――余裕のある日程を /佐藤 真健
- X 地域・保護者との連携
- @参加の呼びかけ/種目参加の方法――参加意識を持たせて参加率を高める /持木 信治
- A準備・後片付けの協力――協力をお願いして,その場でお礼をする /村田 淳
- B係活動の協力――声をかければ,快く手伝ってくれる /渡辺 喜男
- あとがき
まえがき
TOSS体育授業研究会代表 /根本 正雄
運動会は、子ども、保護者が楽しみにしている大きな学校行事である。
ベテランの教師であれば運動会を多く経験しているので、いつ、どんなことをしていけばよいのか見通しを持つことができる。
しかし、若い教師は経験が少ないので全体のイメージを把握することが難しい。
そんなときに運動会のすべてがわかる資料があれば役立つ。若い教師が一番困るのは運動会種目である。
経験があれば、今までの運動会の中で盛り上がった種目がわかる。少しアレンジして、さらに子どもの意欲を高める種目にすることもできる。
しかし、経験が少ないと資料を読んでもどれが良いのか、判断することが難しくなる。そんなときに本書を活用すると楽しい種目を選択することができる。
すべて実践を通した内容が紹介されているからである。個人種目、団体種目、リズム・表現運動種目が、低学年、中学年、高学年に分かれて示されている。
学校の実態に応じて、種目を選択したり発展させたりしていって欲しい。運動場の広さ、子どもの人数、用具の関係で最適な種目に工夫していくことが大事である。
本書の第一の特色は、「大興奮・保護者も大満足の運動会」種目が紹介されていることである。
そのために、「全体が盛り上がる運動会の演出」、「昔からある運動会の華、定番種目の演出」、「参観者を魅了する全体種目の演出」、「拍手喝采! 特別種目の演出」に分類して示されている。
つまり、たんに種目の紹介ではなく、目的に応じて種目の選択ができるようになっている。どんな運動会種目にしたいのかが明確であれば、よりよい種目が選択できる。また、盛り上がる演出の仕方に応じて種目が示されている。
第二の特色は、「運動会が成功する運営の方法」が紹介されていることである。
新しく担当になった係についてわからない場合がある。例えば運動会実施計画案、紅白のチーム分けの方法、得点の仕方、表彰の仕方、プログラム作成の仕方、練習日程の組み方などである。
前年度の資料に基づいて行うわけであるが、経験がないと具体的な運営が把握できない。そういうときに本書を活用していただければ、悩むことなく仕事をすることができる。
第三の特色は、「感動を演出する運動会の工夫」が紹介されていることである。
応援団、開会式・閉会式、入場・退場門、得点板、垂れ幕、プログラムなどの内容である。
これらは学校によって伝統的に作成されている。自分の学校以外の内容について知り、さらによりよい内容にしていくことが大事である。
第四の特色は、実践が写真、イラスト、図などで紹介されていることである。文章だけではわからないところは、ビジュアルな方法で示してある。
本書を読めば運動会のすべてが理解できる。本書を活用して、短時間で盛り上がる、楽しい運動会にしてほしい。
しかし、大玉ころがしなど、定番については、指導の仕方やポイントがとても役に立ち、指導しています。
準備物は何?何時間くらいでできるの?
運動会の指導で迷ったとき,頼りになる1冊です。
発問指示に加え,イラストや写真があるので,とても分かりやすかったです。