体育科指導技術シリーズ5
準備運動・整理運動

体育科指導技術シリーズ5準備運動・整理運動

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原則的には,運動領域別に準備運動や整理運動は違うはずです。ラジオ体操が準備運動のすべてではありません。主運動ごとに具体例を説明します。


復刊時予価: 2,332円(税込)

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-787504-2
ジャンル:
保健・体育
刊行:
7刷
対象:
小学校
仕様:
B5判 128頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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まえがき
第1章 準備運動・整理運動の考え方
第1節 準備運動・整理運動の重要性
1 大切な準備運動・整理運動
2 体育授業における準備運動の三要素
3 体育授業における整理運動の二要素
4 効果的な徒手体操
第2節 発達段階と準備運動・整理運動
1 低学年の準備運動・整理運動
2 中学年の準備運動・整理運動
3 高学年の準備運動・整理運動
第3節 運動の特性と準備運動・整理運動
1 器械運動
2 陸上運動
3 ボール運動
4 水泳
5 表現運動
第2章 低学年の準備運動・整理運動
第1節 低学年児童の発達の特徴
第2節 低学年の準備運動・整理運動の急所
1 準備運動・整理運動構成の急所
2 準備運動・整理運動に用いられる遊び
第3節 低学年の準備運動・整理運動例
1 音楽に合わせていろいろに動く
2 物語に合わせて動く
3 低学年の整理運動
第3章 運動領域別準備運動・整理運動
第1節 「体操」の準備運動・整理運動
1 望ましい準備運動例
2 筋肉の損傷を予防する運動例
3 体操の整理運動
第2節 「器械運動」の準備運動・整理運動
1 マット運動の組み合わせ
2 とび箱運動の準備運動
3 鉄棒運動の準備運動
4 器械運動の整理運動
第3節 「陸上運動」の準備運動・整理運動
1 走り幅とびの準備運動
2 走り高とびの準備運動
3 障害走の準備運動
4 短距離走・リレーの準備運動
5 陸上運動の整理運動
第4節 「水泳」の準備運動・整理運動
1 望ましい準備運動の組み合わせ
2 望ましい準備運動の例
3 補強運動の例
4 水泳の整理運動
第5節 「ボール運動」の準備運動・整理運動
1 バスケットボールの準備運動
2 サッカーの準備運動
3 ボール運動の整理運動
第6節 「表現運動」の準備運動・整理運動
1 準備運動
2 整理運動
第4章 柔軟性を養う運動
第1節 静かに筋肉を伸ばすストレッチング
1 ストレッチングのねらい
2 準備運動としてのストレッチング
3 整理運動としてのストレッチング
第2節 楽しくできる柔軟運動
1 一人でできる柔軟運動
2 二人でできる柔軟運動
3 三人でできる柔軟運動
ひとくちメモ
○体操に順序はあるのか
○ラジオ体操を準備運動にしてよいか
○体育館での深呼吸は必要か
○バスケットボールの準備運動
○準備運動と整理運動は,同じ運動でもよいか
○柔軟運動とストレッチングの違い
○整理運動と授業のまとめは,どちらを先にするのか
○体を軟らかくする方法

まえがき

 運動が上手にできるようになるためには,その運動の方法(「しかた」「てだて」「目的を達するための手段,または計画的措置」)がわかり,それを繰り返し練習して身につけていく以外にない。

 しかしながら,運動の方法の理解のさせ方や練習のさせ方によっては,学習意欲が向上するどころか,意欲を喪失してしまい,やる気をなくしてしまったり,酷い場合には運動嫌いに陥ってしまうことさえでてくる。

 最近,子どもたちの中で「いじめ」が大きな社会問題としてとり上げられて,多くの人の心を痛めているが,その原因やきっかけに,体力が劣ることや,運動技能が低いこと,あるいは人間関係のまずさ等も考えられているが,体育の授業にも大きなかかわりが考えられることから,体育指導担当者としても深刻に受けとめる必要があろう。

 どうしたら,どの子も楽しく運動することができるか,どのような練習法をとり入れていけば運動をじょうずにすることができるか。また指導の急所はどこにあるのだろうか。本書は,そのようなことに日々心を砕いている仲間たちでまとめてみたものてある。


 本シリーズの各編については,子どもの発達と技能の進歩の過程につれて,「よい動きやフォーム」「練習法」「学習隊形,評価」「事故防止対策」等を写真により解説することに努めているが,本編は,内容の性格上,種目別編とは構成を異にしている。


 第1章では,

○「準備運動」「整理運動」がなぜ必要なのか。

○ 発達の段階との関係はどのようにとらえたらよいのか。

○ 運動特性とのかかわりはどのようにとらえたらよいのか。

についてその考え方を述べた。


 第2章では,低学年における「準備運動」「整理運動」について特にとり上げて紹介した。低学年は,運動種目も未分化であり「遊び」としての内容のために,それにふさわしい「準備運動」あるいは「整理運動」が必要だからである。


 第3章では,運動領域別にどのような準備運動,整理運動が望ましいかをとり上げた。

 第1節  体操

 第2節  器械体操

 第3節  陸上運動

 第4節  水泳

 第5節  ボール運動

 第6節  表現運動


 第4章では,「柔軟性」をとり上げた。「準備運動」「整理運動」がねらっている大きな部分がこの柔軟性にあるからである。


 「ひとくちメモ」については,指導の参考になればと思って,ところどころに欄を設けてみた。


 本書は前段でも述べたが,子どもたちひとりひとりに運動の楽しさを味わわせ,運動が上手にできるようにさせるにはどうしたらよいか,ということについて日頃の実践を持ち寄っては研究を重ねている仲間たち(西体研)でまとめてみたものであるが,資料収集については,経験豊かな実践家の方々にも大変御協力をいただいた。

 また企画から編集にわたって,明治図書の仁井田さん,原田さんにはご厚意やご助言をいただきまとめることができた。

 これらの方々に深く感謝すると共に,私たちの研究は各所に未熟さが目立ち不十分なところだらけだと思われるので,読者諸兄の御批正を是非お願いしたいと思う次第である。


  編者   /西沢 宏

著者紹介

西沢 宏(にしざわ ひろし)著書を検索»

昭和31年埼玉大学教育学部卒業

埼玉大学教育学部附属小学校教諭,埼玉県教育局体育課指導主事,同入間教育事務所指導主事,入間市教育委員会学校教育課長,入間市立武蔵中学校長,埼玉県教育局入間教育事務所次長,現在狭山市立入間川小学校長,同入間川幼稚園長,元文部省実技講習会講師

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書

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