- はじめに
- 第1章 小学校「道徳シート」とエンカウンターで授業が変わる!!
- 1 道徳授業が変わりつつある
- 2 「道徳シート」で「自分で考える力」がつく
- 3 二つのプレッシャーからの解放
- 4 「道徳シート」を見れば授業のレベルがわかる
- 5 「道徳シート」は授業評価の資料になる
- 6 「道徳シート」と「聴き合い活動」の相乗効果
- 7 本書(小学校 中学年)の実践について
- 第2章 小学校「道徳シート」とエンカウンターで進める道徳授業
- [1] きれいにすると自分もきれい
- [2] ストレスさんと仲よく
- [3] だれでも夢はかなう 〜自分らしさを生かして〜
- [4] フラフープを下ろそう 〜みんなの心をそろえよう〜
- [5] みんな違うから 楽しいね 〜よりよい人間関係をはぐくむために〜
- [6] いのち 〜命を大切にするって,どのように生きること〜
- [7] 命ってすごい
- [8] きまりって何のため? だれのため? 〜公徳心・規則の尊重〜
- [9] 心の動きをウェビングで表そう
- [10] 保護者参加型の「いのち」の授業
- [11] 見えるもの,見えないもの 〜1枚の写真から愛校心を育てる〜
はじめに
この本は,道徳の授業を少しでも楽しく充実したものにしたいと願っているあなたへのプレゼント。
新たなヒントと,具体的な工夫を教えてくれる本です。
・導入で心がハッとする教材を提示する。
・道徳シート(道徳授業用のワークシート)を使って,子どもが自分ひとりでじっくり考え,書く場面をつくる。
・エンカウンターによる体験を授業場面でつくっていく。
・小グループによる“聴き合い”の時間をつくる。
こうしたほんの少しの工夫によって,道徳授業はみるみる間に変わってきます。しかも,本書で紹介されている道徳シートをそのまま使うだけで,授業の名人ではないあなたも,ぐっとしまった授業ができるようになるのです。
本書で紹介されている実践の中に「あ,いいな」と思えるものがあったら,気軽に模倣してみてください。授業の名人への一歩は,まず“マネること”から始まるのです。
しかも,本書で紹介されている授業はいずれも,特別な能力を必要としないものばかりです。そこが本書のいいところ。
つまり,特段に授業がうまくない普通の教師でも,@だれにでも気軽に模倣(マネ)でき,Aそれにより,格段に授業がよくなる具体的な手法が満載の本。それが,本書なのです。
さあ,あなたも“道徳が得意な先生”への一歩を踏み出しましょう。
2007年1月 明治大学文学部教授 /諸富 祥彦
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- 明治図書