- まえがき
- 1章 エンカウンターはなぜ学級づくりに有効か
- ─本書のねらいと構成─
- 2章 エンカウンターで学級づくり12か月 中学校3年
- §1 1学期の学級づくりとエンカウンター
- 1 4月の生活に役立つエクササイズと展開
- (1) 1年後の友へ 1年後の自分へ
- 学級活動の時間の効果的実践プラン
- (2) 探偵物語
- 朝の会帰りの会の効果的実践プラン
- (3) ハイ! + ブレストゲーム
- 学年開きで使える効果的実践プラン
- 2 5月の生活に役立つエクササイズと展開
- (1) こんな係があるといいねぇ!
- 学級活動の時間の効果的実践プラン
- (2) 一方通行
- 朝の会帰りの会の効果的実践プラン
- (3) 言葉から形へ
- 朝の会帰りの会の効果的実践プラン
- 3 6月の生活に役立つエクササイズと展開
- (1) ウルトラダービー
- 学級活動の時間の効果的実践プラン
- (2) みんなから一言
- 朝の会帰りの会の効果的実践プラン
- (3) Who am I?
- 朝の会帰りの会の効果的実践プラン
- 4 7月の生活に役立つエクササイズと展開
- (1) 私の価値観
- 学級活動の時間の効果的実践プラン
- (2) ダジャレリレー
- 朝の会帰りの会の効果的実践プラン
- (3) 私が中学校に来る理由,高校へ行く理由
- 進路学習で使える効果的実践プラン
- §2 2学期の学級づくりとエンカウンター
- 1 9月の生活に役立つエクササイズと展開
- (1) サバイバル!生き残りをかけて
- 学級活動の時間の効果的実践プラン
- (2) 親友とは何か?啄木と京助
- 朝の会帰りの会の効果的実践プラン
- (3) みんなでアドベンチャー
- 生徒主体で使える効果的実践プラン
- 2 10月の生活に役立つエクササイズと展開
- (1) 卒業カレンダー
- 学級活動の時間の効果的実践プラン
- (2) 未来日記〜合唱祭に向けて〜
- 朝の会帰りの会の効果的実践プラン
- (3) 言いたい放題
- 生徒会活動で使える効果的実践プラン
- 3 11月の生活に役立つエクササイズと展開
- (1) レッテル貼りを考えよう
- 学級活動の時間の効果的実践プラン
- (2) ビックドリーム
- 朝の会帰りの会の効果的実践プラン
- (3) エゴグラムで自分を知ろう
- 調査診断で使える効果的実践プラン
- 4 12月の生活に役立つエクササイズと展開
- (1) ABCで課題解決
- 学級活動の時間の効果的実践プラン
- (2) ミニ内観
- 朝の会帰りの会の効果的実践プラン
- (3) 君たちはまだ,中三だ。降参(高三)するな!
- 進路学習で使える効果的実践プラン
- §3 3学期の学級づくりとエンカウンター
- 1 1月の生活に役立つエクササイズと展開
- (1) 五七五で伝えよう!仲間のよさを
- 学級活動の時間の効果的実践プラン
- (2) You are great!
- 朝の会帰りの会の効果的実践プラン
- (3) 不自由さからの発見
- 福祉学習で使える効果的実践プラン
- 2 2月の生活に役立つエクササイズと展開
- (1) good Luck!祈りを込めて
- 学級活動の時間の効果的実践プラン
- (2) 受け継ぎ,引き渡していく我らがバトン!
- 朝の会帰りの会の効果的実践プラン
- (3) 自分らしさのメタ認知
- 性教育で使える効果的実践プラン
- 3 3月の生活に役立つエクササイズと展開
- (1) 別れの花束
- 学級活動の時間の効果的実践プラン
- (2) 喜努哀楽 卒業編
- 朝の会帰りの会の効果的実践プラン
- (3) ○年後の私からの手紙
- 朝の会帰りの会の効果的実践プラン
- あとがき
まえがき
1 実現したいこと
本書の企画が持ち上がったのが2003年の夏です。
その時実現したいことが二つありました。
・新潟の仲間で新潟発のエンカウンターを世に問いたい
・発達段階に応じたエクササイズを配列した学年毎の実践テキストを作りたい
本書のシリーズが完成し,これらが実現しました。
どんな方に読んでもらいたいか。
・なんといっても学級担任。学級づくりに燃えている担任,悩んでいる担任
・これからエンカウンターを学ぼう,実践しようという担任
・学年ぐるみ,学校体制で実施しようとしている学校のリーダーやそれを支える方
・カウンセラーや養護教諭,教育相談担当教諭
そして,活用してもらいたい。活用することが,学級にそしてその学級に所属する一人一人にとって有意義なもの,価値あるものになるはずだと信じています。
本書を活用していただくためにも,この二つのことについてもう少し詳しく述べていきます。
2 新潟発のエンカウンター実践を世に問う
一つ目。新潟の仲間で新潟発のエンカウンターを世に問いたいということ。
2001年4月に発行した『構成的グループエンカウンターミニエクササイズ50選中学校版』(明治図書),そして姉妹編の2004年1月『中学校学級づくり構成的グループエンカウンターエクササイズ50選』(明治図書)の編集作業を通して,新潟に多くのエンカウンター実践の仲間ができました。
上記の二冊は,実践者のアレンジを重んずるため,流れを簡潔に示すだけに止め,そのとき使うワークシートをそのまま使えるように大きく掲載しました。それは,個と集団の成長のために役立つエンカウンターを多くの学級担任から実践してほしいという思いからでした。この思いは,この二冊を手に取った学級担任に十分伝わっているはずです。発売して5年になりますが,再版を重ね,いまだ新鮮なエンカウンターテキストとして十分に活用されているからです。
そして,この二冊を執筆した仲間の輪は,エンカウンター実践者及びこれからエンカウンターを学びたいという者の中で広がり,多くの実践を生み出しました。
それを「新潟から発信するエンカウンターの実践」としてまとめたのが本書となります。
3 発達段階に応じたエクササイズの配列
二つ目は,前出二冊を企画した際の「未完の行為の完成」です。
それは,発達段階に応じたエクササイズを配列した学年毎の実践テキストを作りたいということです。その際は,前出二冊では削り取った部分,どう実践したか,そして配慮することやアレンジについて記述したということです。
今回その部分を記述することによって,より初心者でも使いやすいもの,エンカウンター実践の生の姿がイメージできやすいものになったと思っています。
となったという自負をもてたからです。
4 企画スタートそして完成
2003年夏にスタートした企画ですが,具体的な姿となったのは2004年の春。そして,明治図書の安藤編集長に助けられ,各人が執筆に取りかかったのは2005年に入ってからでした。
本書は中学校1年生の学級が対象で,私と津村誠さんが編集を担当していますが,このシリーズは中学校2年生を野澤一吉さん,中学校3年生を中村雅芳さんが共同編集しています。
なお,小学校の低中高学年編は八巻寛治さんが担当しています。
企画当初のイメージでは,少なくとも月単位では同じ人が執筆し,全体で10人程度で分担することで本としての統一性をっもたせることと,生徒の反応や感想,その後の変化を記述することでエンカウンターを実施した学級の様子を浮かび上がらせたいというものでした。
別な言葉で言えば,エンカウンターで生徒が育っていく姿を物語りたいというものです。
エンカウンターの実践者が元気になるもの,次の実践への意欲の源になるような学年毎のスタンダードを示したいとも思いました。
具体的に本書を企画してから2年。それぞれが実践を積み重ねながら,本書の体裁を整理していきました。
本書の特徴は第1章で述べていますが,企画当初の私と各学年の編集者それぞれの思い入れやできあがりのイメージはある程度達成したと考えています。
それは,
現場で役に立つエンカウンター
分かりやすく,担任が使いやすいエンカウンター
学年学期それぞれの時期で使えるエンカウンター
となったという自負をもてたからです。
本書が,4月5月の学級の立ち上がり時期だけではなく,それぞれの時期のエンカウンター実践にとって,使える,そして役に立つ資源になれば幸いです。
平成18年2月 /吉澤 克彦
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- 明治図書