- 特集 学級生活の課題を見出すエクササイズ集
- 学級生活の課題を見出すためのエンカウンターの役割 /八巻 寛治
- 学級生活の課題を見出すためのエクササイズの提案
- 小学校の発達段階を踏まえたオススメのアイデア /八巻 寛治
- 中学校の発達段階を踏まえたオススメのアイデア /吉澤 克彦
- 低学年 学級生活の課題を見出すエクササイズ集
- 学級活動でのエクササイズ
- どうつたえますか? /今市 清美
- 学級活動でのミニエクササイズ
- みんなでみつけよう!みんなでとりくもう! /橋 伸二
- 朝の会帰りの会でのミニエクササイズ
- きょうのきもち玉 /堀 多佳子
- 教科,道徳でのエクササイズ
- 「さかさまカードで聞き方上手」 /山宮 まり子
- 中学年 学級生活の課題を見出すエクササイズ集
- 学級活動でのエクササイズ
- 1/2成人式 /小野 芳枝
- 学級活動でのミニエクササイズ
- なんでもバスケット(学級生活編) /本間 正樹
- 朝の会帰りの会でのミニエクササイズ
- 課題を乗り越える原動力を育てる〜喜怒哀楽〜 /星 由希
- 教科,道徳でのエクササイズ
- おもいやりの心をさがそう(道徳) /山田 弘史
- 高学年 学級生活の課題を見出すエクササイズ集
- 学級活動でのエクササイズ
- 「プラスマイナスどっちがいい?」 /有内 文香
- 学級活動でのミニエクササイズ
- よいところを探そうタオルレスキューパス /古田島 真樹
- 朝の会帰りの会でのミニエクササイズ
- 「みんなとちがってぼく・わたしは…」 /寺田 善一
- 教科,道徳でのエクササイズ
- 道徳「学級目標を達成するために」 /赤坂 真二
- 中学校 学級生活の課題を見出すエクササイズ集
- 学級活動でのエクササイズ
- 私の四面鏡 /高橋 浩
- 学級活動でのミニエクササイズ
- 学級生活の課題を見つけよう /阿武 勲
- 朝の会帰りの会でのミニエクササイズ
- 「学級イメージ」朝の会,帰りの会のミニエクササイズ /吉澤 克彦
- 教科,道徳でのエクササイズ
- 「こんにちは,よろしく」―握手で気持ちを伝える― /植草 伸之
- 第2特集 こんな学級ではどうするQ&Aエンカウンターの回答
- /八巻 寛治
- Q1 インストラクションとは?
- Q2 シェアリングとは?
- Q3 アレンジの際の配慮点は?
- Q4 インターベンションとは?
- Q5 フィードバックの際の配慮点は?
- Q6 スペシフィクなSGEとは?
特集のねらい
子どもたちにとって学級生活の課題を見出すとはどのような状態になることだろうか。ふだんの生活をちょっと振り返ってみる,アンケートでいじめや不安などがないかを確認する,…等様々な課題の見出し方が可能である。
先頃公表された中教審のまとめでは,現在の子どもたちへの課題や実態のとらえ方がこれまでとは大きく変わり,自分と自分を取り巻く人間関係に関するような課題が今後の指導指針として随所に示され,課題を見出す参考にできると思う。
特に,“子どもの心と体の状況”として取り上げられた「いわゆる小1プロブレムや学級崩壊などに見られるような自制心や規範意識の希薄化,生活習慣の確立が不十分であることや問題行動等,いじめによる子どもの自殺,体力の低下など,子どもたちの心と体の状況にも課題は少なくない。」という指摘は,児童生徒の学校生活を考える上で,より明確にされた課題で,今後の指導・支援のあり方が問われることになると思われる。
また,生活習慣の確立や自分への自信,体力などについても,個人差が広がっているなどの課題があり,学級生活,学校生活上の課題も少なくないことが分かる。
自分に自信がもてず,自らの将来や人間関係に不安を抱えているといった子どもたちの現状を踏まえると,コミュニケーションや感性・情緒,知的活動が求められることは言うまでもない。正に,なす事によって学ぶという特別活動の精神,集団体験のよさを活かすエンカウンターが参考になる場面であると思う。
答申ではまた,『学級活動』について,@学級・学校生活充実活動(仮称),A適応・生徒指導(仮称)の内容で構成すること。学級集団育成上の課題や発達の段階に応じた課題に即して指導をするために,低・中・高学年ごとに,重点化を図って内容を示すとしている。(※中学校はB学業・進路指導(仮称)もある)特に「A適応・生徒指導(仮称)」については,集団の適応にかかわる問題を重視し,よりよい人間関係を築くための社会的スキルを身に付けるための活動を効果的に取り入れる。中学校における教育との接続に配慮して,指導の重点化を図る。」という方向で示している。
まさに適応・生徒指導(仮称),から考えると,発達の段階を踏まえて,自らよりよい学校生活の実現に取り組む意欲の向上,集団や社会の一員としての守るべきルールやマナーの習得,望ましい勤労観・職業観の育成,将来への希望と自立といった人間としての生き方の自覚などにかかわる事項に重点を置き,内容を整理したことになる。また,集団の適応にかかわる問題や思春期の心の問題の重要性,よりよい人間関係を築くための社会的スキルを身に付けるための活動を効果的に取り入れるなど,学級生活の課題を明らかにし,解決する力の育成が求められることになる。
編集委員 /八巻 寛治 /吉澤 克彦
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