小学校 セルフエスティームを育てる道徳授業 中学年編

小学校 セルフエスティームを育てる道徳授業 中学年編

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セルフエスティームの育成に取り組んだ授業実践を多数収録

一人一人の子どもが、生まれてきたことに喜びを感じ、感謝し、自分と共に生きる人を愛し、自分の可能性を信じ、自分らしく生きることができる心を育てたい。中学年では「共助」をテーマに命の大切さ、仲間と互いに支え合い、尊び、絆を深める教材を提示しました。


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ISBN:
978-4-18-898911-1
ジャンル:
道徳
刊行:
対象:
小学校
仕様:
B5判 112頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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はじめに
第1章 小学校中学年で育てたいセルフエスティーム
【この子のためにセルフエスティームを育てる】
(1) 「悩める」子どもたち
(2) 心理学的な立場から
(3) 都小道調査部の研究より
【中学年のセルフエスティームをどのように育てるか】
第2章 実践・中学年の道徳授業で育てるセルフエスティーム
1時間の道徳授業で
@ きみは家族の宝ものだよ!
*資料 「おばちゃん がんばれ」3−(2)生命尊重
A 親子で考えよう 生命の大切さを
*資料 「生きているしるし」3−(2)生命尊重
B 守り合い,支え合う生命を見つめる
*資料 「女の子ときかんし」3−(2)生命尊重
C 友達とのかかわりの中で自分のよさを実感する
*資料 「ぼくらだってオーケストラ」2−(3)信頼・友情
D 君がいてよかった みんなでがんばったからできた
*資料 「とべないホタル」2−(3)信頼・友情
E 自分が好き 友達が好き
*資料 「どうする? どうしてほしい?」2−(3)信頼・友情
F 母からの手紙 母への手紙
*資料 〜「おかあさんはね」〜3−(2)生命尊重
ロングの実践で
G 友達からの「ありがとう」
*資料 〜「赤い灯 ゆれろ」〜
H 二分の一成人式
*資料 〜「お母さん なかないで」〜
I 自分の「よさ」を見つけよう
*資料 〜「ぼくの生まれた日」〜
J 4−1 心のたんけんたい
*資料 〜「植物の島」〜
おわりに

はじめに

 現代社会に生きる子どもたちは,どこに心を置いて生きているのであろうか。

 塾通いに明け暮れ,日々点数で評価され,いつもだれかと比べられ,心の落ち着く場所がない。世の中に目を転じれば,働かない若者たち,金銭に縛られ欲望のままに生きる大人たち。そして,忘れ去られた子どもたち。目標とする人もなく,ついには夢も消え失せる。こんな生活を強いられる子どもたちは,自分の存在意義を認識できずに生きることになる。いじめ問題も自殺問題も決してこのことと別物ではない。

 子どもたちは何を大切にし,どこに価値を見いだして歩んでいったらよいのだろうか。

 こんな時代だからこそ,一人一人の子どもにセルフエスティームを育てて欲しい。人と比べられ,評価される恐怖から脱却し,自分が自分であることを誇り,生きていることを喜び楽しめる,そんな自分を育てて欲しい。

 「あなたはあなたのままでいいんだよ」と,「あなたはみんなに愛され,大切にされているんだよ」と,「あなたがいるからみんなも助けられているんだよ」と語り掛けてあげたい。そのためにも今,学校教育の中で道徳授業のはたすべき役割は大きい。道徳授業だからこそできることがあるはずである。そんな願いを込めて本書を刊行した。

 本書の実践編には1時間の道徳授業を通してセルフエスティームの育成に取り組んだものと,ロング(総合的)の実践を通して取り組んだものを収録している。

 1時間の授業でもロングの実践でも,学級全体の雰囲気を記録するにとどまるのではなく,できるだけ一人の子に着目し,その子の中にどのようにセルフエスティームが育っていったのか,「この子」のストーリーをレポートするよう心掛けた。

 どの子も幸せに生きたいと考えている。よりよく生きたいと願っている。どの子も自分を肯定的にとらえ,自信をもって明日への一歩を踏み出せる,そんな子どもを育てる道徳授業を創造していきたい。


  2007年7月   編著者代表 /清水 保徳

著者紹介

清水 保徳(しみず やすのり)著書を検索»

東京学芸大学附属竹早小学校教諭

川島 丈典(かわしま たけのり)著書を検索»

東京都千代区立九段小学校教諭

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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