- シリーズ刊行にあたって
- まえがき
- T しっかり「聞けて」、しっかり「話せる」一年生にしよう!
- 一 今、一年生から身につけさせたいこと
- 二 指導のスタートは入学式の日から
- 三 一年生でどんな「聞く」「話す」力を身につけるか
- U 「聞く力」「話す力」を育てるための『はじめの一歩』はこうする!
- 一 まずは学級づくりから
- 二 最初の三日間の指導が大切
- 三 入門期の「聞く」「話す」の指導はこれから始める
- (1) 「聞き方」「話し方」の方法を示す
- (2) 「聞く」「話す」場をつくる
- V 「聞く」「話す」を確実に育てるには、このプランで!
- 一 一年生の指導は、見通しをもって
- 二 一学期の指導は、こうする!
- 三 二学期の指導は、こうする!
- 四 三学期の指導は、こうする!
- W 授業で育てる!
- 一 子どもに言語意識をもたせよう
- 二 国語科の授業で育てる
- ○「話す力」を育てる授業
- (1) 教材について
- (2) 指導の実際例
- (3) 指導のポイント
- ○「聞く力」を育てる授業
- (1) 教材について
- (2) 指導の実際例
- (3) 指導のポイント
- 三 算数科の授業で育てる
- ○算数科の授業
- (1) 教材について
- (2) 指導の実際例
- (3) 指導のポイント
- 四 生活科の授業で育てる
- ○生活科の授業
- (1) 教材について
- (2) 指導の実際例
- (3) 指導のポイント
- X 学級集団の中で育てる!
- 一 聞くこと・話すことのできる人間関係づくりが基本
- 二 どんな「学級の方針」を示すか
- 三 まずは教師の行動で優しさを示す
- 四 プロづくりで育てる
- Y 自分の実践をチェックする評価のものさしをもとう!
- 一 評価のもつ二つの面を意識しよう
- 二 細かな観点による評価を「実践チェックのものさし」にしよう
- 三 市販テストの分析から
- 四 この表で年間の評価を行う
- Z 困った時の10のポイント!
- Q1 手悪さをして話を聞いていない子には?
- Q2 話を聞いている途中で発言する子には?
- Q3 聞いているようだが、内容が理解できていない子には?
- Q4 ざわついている子どもたちに話を聞かせたい時には?
- Q5 一年生に話の内容を徹底させるには?
- Q6 発表することを嫌がる子には?
- Q7 発音がはっきりしない子には?
- Q8 声が小さい子には?
- Q9 考えがまとまる前に発表しようとする子には?
- Q10 発表が教師との一対一対応で終わってしまう時には?
- あとがき
まえがき
一年生は、学習の入門期である。
この時期に「聞く」「話す」を含めた基礎的な学力をつけなければならない。
なぜなら、「聞く」「話す」は学習の基本であるため、一年生以降の学力形成に大きな影響を与えるからである。
また、「聞く」は理解能力、「話す」は表現能力につながるため、この二つの力をつけることがコミュニケーション能力を育てていくことにも、つながっていくからである。
今回私は、年間を見通した計画的な指導に研究の重点を絞り、初めて一年生を担任される方や、何度も担任された方にも役立つよう、できるだけたくさんの具体例をお示しできれば、と考えた。
本書の構成は、次のようになっている。
第T章では、どんな「聞く力」「話す力」を身につけさせるべきかを述べた。
第U章では、「聞く力」「話す力」を育てていくために、何から始めるとよいかを示した。
第V章では、一年間を通して、「いつ・何を・どう指導すればよいか」をまとめた。
第W章では、国語科・算数科・生活科の教科別に、授業でどう鍛えていけばよいかを示した。
第X章では、学級集団の中で、どうやって鍛えていくかを述べた。
第Y章では、子どもの実態から、授業を見つめ直すことの必要性にふれた。
第Z章では、具体的な事例をもとに、問いと答えの形で解説した。
本書が、一年生を担任される方にとって、少しでもお役にたてば幸いである。
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