- テーマ曲・こすもすの詩
- 1 なかよしの広場
- 2 空はからりとサンサン
- 3 今日は楽しい遠足だ!
- 4 みんなで踊ろう!
- 5 サイクリング
- 6 ひまわりくんのうた
- 7 お祭り音頭
- 8 街は今
- 9 いっぽにほ散歩
- 10 さあでかけよう!
- 11 オレンジ色の空
- 12 有・物語
- 13 ラベンダーの詩
- 14 メリーゴーラウンド
- 15 やまびこさんがかえる
- 16 スズランの詩
- 17 みんなで楽しくトントントン
- 18 とんでけ竹とんぼ
- 19 シャボン玉
- 20 親子ぶろ
- 21 山は秋日和
- 22 秋の木・実・葉
- 23 カルガモ親子
- 24 このさかみち
- 25 お山がふくわらい
- 26 えほんのまちフムフム
- 27 調理戦隊
- 28 シャララン・クリスマス
- 29 温泉に行こう
- 30 わが家の四季
- 31 やっぱり楽しい雪遊び
- 32 今年一番目にきめたこと
- 33 ゆきまつり
- 34 夢があるから人は
- 35 コアラの雪だるま
- 36 冬物語
- 37 元気な仲間たち
- 38 もうすぐ一年生
- 39 ぼくの机といす
- 40 つくしんぼうの春
- 41 やくそくのうた
- 42 たんぽぽこうえん
- 43 のんでミルカ
- 44 できたよ!
- 45 笑顔の弁当屋
- 46 あったらたのしいな!
- 47 おいらのふるさと
- 48 初夏
- 49 創作って何だろ?
- 50 明日への風
- (付)おはよ! たべよ! うたお! あそびうた
藻岩山の見える風景
みなさん! こんにちは。
この歌集は平成9年5月から平成10年の6月まで,約1年1か月北海道新聞の朝刊(生活欄)に毎週連載された50曲とエッセイをまとめた歌集です。「親子で歌おう」というタイトルの企画でしたが,連載当初より職場の方々,小学生や中学生,高校生,主婦の方,熟年の方々から沢山の電話や手紙による声援を受けながらできたものと,ここに改めて深く御礼を申し上げます。
さて,最初の7曲と「さあ! でかけよう」以外は全て新曲です。つまり42曲は毎週創作してきたことになりますが,読者の方々のご期待に少しでも応えることができましたでしょうか? また,歌の大半はほとんど20分前後で創作したものです。藻岩山が見える職場への道で創ったこともありますが,アルツハイマーの母と同居しながら,時々寝不足の状態で深夜に創作したこともありますので,1週間に一曲の意味では「ウィークソング」,創作時刻の意味では「ミッドナイトソング」ということになります。
いずれにしても,昼夜逆転の私の母と高校受験の娘とただひたすらプラス思考の妻と中2の次女,小5の3女,小2の長男のコミックな幸福家族7人から生まれたファミリーソングです。どうぞお試し下さい。「いつでも,どこでも気軽に歌える」を目標にしていますので賞味期限はないものと信じております。そして味の感想を送って頂ければ,最終作「ゆきんこのうた」につながります。その歌集をもって私の春夏秋冬(タイトル)のオリジナル歌集の完成です。
親子で歌おうを連載して
約1年余りの連載を通して沢山の方々からご声援やご感想を頂きましたが,中には小学生,中学生からの家庭相談も沢山ありました。「家族」「友達」「学校」のことが中心でそのことはそのまま私の歌のテーマでもあります。
現在の「学校」「家庭」について教育評論家や専門家はあらゆる視点から様々な意見を述べています。しかしひとつ気になったのは,「幸福な家庭はほんの一握りで,大半は我慢をしながら幸福家族を演じている」といった意見です。
私の小学校の頃,今ほど物がない時代は演じる気持ちを持つゆとりさえありませんでした。また,演じるという虚飾の気持ちを持つこともなかったのです。本音でぶつかり合い,我慢をすることが当然のことでした。親が「今度の給料日はお兄ちゃんのズックを買おうね」といったあの当時の母親の言葉は今もって,懐かしくも新鮮です。
「時代錯誤」そうかもしれません。しかしあの当時の学校教育と今の学校教育は全く違ったものでしょうか?
私は本質的に変わっていないと思っています。
「順番を守ろうね」「約束しようね」「友達となかよくしようね」「身なりをきちんとね」といった集団生活でのルールは子供たちの方が理解しています。むしろそのルールを忘れ,破り続けてきたのは私を含め大人の側なのです。バスの乗降時,買い物の順番など,ほんのささいな約束事をしっかり守って社会生活のいろいろな場面で子供たちにお手本を見せるべきです。学校と社会との決まり事の矛盾が子供たちにとっては本当に大きな問題なのです。いつの時代も子供たちの目は正しいのです。
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- 明治図書