- はじめに
- ワークシートの使い方
- 二学期
- (教科書 上114〜下63ページ)
- 1「ぴったりかんじ」
- 2「かんじ たしざん」
- 3「たりないのは どこ(かたちを よくみて)」
- 4「かんじを いれよう」
- 三学期
- (教科書 下64〜127ページ)
- 1「ぴったりかんじ」
- 2「かんじ たしざん」
- 3「たりないのは どこ(かたちを よくみて)」
- 4「かんじを いれよう」
- *本書の構成は、光村図書出版株式会社の教科書を参考にしています。
- *教材プリントは、自由にコピーして教室でお使いください。
- *学習者に応じてA4サイズに拡大して使用することをおすすめします。
はじめに
平成19年4月に特別支援教育が本格的にスタートして10年目を迎えます。しかし特別支援教育の前半である最初の5か年は、教室内で立ち上がる、教室のルールが守れないなどの行動面の問題を持つ児童・生徒への取り組みが中心となっていた事例が多かったように感じます。
後半の5年間に入り、やっと特別支援教育が全国的に機能し始めるようになり、本来の目的である一人ひとりのつまずきに応じた具体的な「学習支援」の成果が少しずつではありますが見られるようになってきました。
発達障害が背景にある読み書きが苦手な子どもの場合、単なるケアレスミス、うっかりミスで出来ないのではなく、大脳機能が関係する中枢神経系の発育のアンバランスが原因であることが多いのが特徴です。この場合、「ゆっくり、繰り返し教える」という学校、家庭で使われている一般的な方法では、その効果に限界がみられます。
〈漢字〉支援ワークは村井敏宏、中尾和人両先生方のことばの教室での長年の経験を通して子ども達の認知特性に合わせた貴重な指導プログラムの集大成となっています。左記のような「つまずき特性」を持った子どもに対してスモールステップで丁寧に教える〈漢字〉支援のワークシートとなっています。ぜひご活用ください。
1.読みが苦手で、読みから漢字を思い出しにくい。
2.形を捉える力が弱く、漢字の形をバランス良く書けない。
3.「視機能、見る力」が弱く、漢字の細かな形が捉えられない。
4.多動性・衝動性があるため、漢字をゆっくり丁寧に書くことが苦手。
5.不注意のために、漢字を正確に覚えられず、形が少し違う漢字を書いてしまう。
漢字が苦手な子どもは、繰り返し書いて練習するだけでは覚えていけません。一人ひとりの特性に応じた練習方法があります。〈漢字〉支援ワークを使ってつまずきに応じた練習をすることにより、自分の弱点の「気づき」につながり、「やる気」を促します。
読み書きが苦手な子どもが最後に「やった、できた」という達成感を得ることが出来ることを願っています。
監修者 /竹田 契一