- はじめに
- この本を使うにあたって
- 1 タオルやくつしたを使ってコミュニケーションをとろう!
- へび/ うさぎ/ ねずみ/ かえる/ ぶた
- ★タオル人形でコミュニケーション〜人形の遊び方
- へび/ うさぎ/ ねずみ/ くま/ ぶた/ いぬ/ かえる
- ★どんな目にする?
- 2 ぐんてを使ってコミュニケーションをとろう!
- ひと/ うさぎ/ くま/ ネイティブアメリカン/ ぶた/ ぞう/ かえる
- ★ぼうし人形をアレンジ
- えりまきスタイルに変身/ ねずみ/ うさぎ/ かたつむり
- 海の生き物たち
- たこ/ きんぎょ/ かめ/ ひとで・いか/ ふぐとマンボウ
- ★いろいろなものに変身!〜見立て遊びをしよう
- ブタさんキッチン
- いちご・にんじん/ かき・洋なし/ りんご・しいたけ/ ねぎ・ピーマン/ フライパン/ なべ/ フライ返し・ほうちょう/ やかん・コップ
- ★ごっこ遊びをしよう
- 3 指人形を使ってコミュニケーションをとろう!
- 指人形をつくる前に
- 森の仲間たちと遊ぼう
- くま・りす/ きつね・ぶた/ ねずみ・カブトムシ/ とんぼ・はち
- 乗りもので遊ぼう
- ロケット・ひこうき/ ヘリコプター・ふね/ 新幹線
- 4 布おもちゃは子どものコミュニケーションを豊かにする
- 1 布おもちゃでコミュニケーションをとろう
- 2 布おもちゃの課題
- 3 布おもちゃと子どもとの関わり
- 4 布おもちゃは子どものコミュニケーションを豊かにする
- 《保育TIPS集》
- 1 人形の使い方のポイント
- 2 布を染めよう
はじめに
この本は、保育者が子どものために、身近にある素材を使って簡単につくることができる布おもちゃをまとめたものです。手づくりのおもちゃは、現代の大量生産のおもちゃとは異なり、一つ一つが様々な表情をもっています。
布でつくられたおもちゃは、暖かみ、やわらかさなどの風合いが子どもの成長にとって意味深いものであることは多くの実践者が知るところです。しかしながら、日々の多忙さやものづくりに対する苦手意識からか、手づくりのおもちゃは、子どもたちにとって縁遠いものとなりがちなのではないでしょうか。
子どもは、おもちゃが大好きです。元気いっぱいの子ども、引っ込み思案の子どもなどざまざまですが、おもちゃが嫌いな子どもはいません。おもちゃは、子どもの心を開く力を持っています。自分の思いをなかなか表せない子どもと関わるとき、おもちゃを使ってみてください。いつもなら、直接にはなかなか言い出せないことや素直な気持ちが伝えられ、伝わってもくるはずです。つまり、おもちゃは、それを使う人の気持ちを重ね合わせ、代弁してくれる代替物であり、保育者と子どもとのコミュニケーションのためのクッションになってくれるのです。
人間同士の関係が希薄になっている今日、手づくりの布おもちゃは、保育者と子ども、子どもと子どもとのコミュニケーションをはかる「古くて新しいもの」として見直してみる価値があるのではないでしょうか。そして、この本が、子どもとのコミュニケーションづくりのために少しでもお役に立てば幸いです。
最後に、この本を執筆する機会とご指導をいただいた竹井史先生、そして、編集・出版にあたり労をとっていただいた明治図書出版の石塚嘉典さんと真鍋恵美さんに心から感謝致します。
2000年6月 /真宮 美奈子
娘は最近お人形に興味を示すようになってきました。この年齢ですと、まだおもちゃをすぐお口に持っていってしまい、市販のものですと衛生面で気になるので、汚れても洗えるものを自分で作ってみようと思っています。
同じ土台でいろいろなものが作れたり、作った人形を簡単に解体できたりと、工夫がなされたものがたくさん載っているのがよかったと思います。1つ残念だったのは、できあがりの見本がカラー写真ではなかった点です。表紙の写真を参考にしたいと思いますが…。
今度女の子が産まれた、洋裁好きな友人にもぜひ薦めたい本です。