- まえがき
- この本の使い方
- 第1章 友達や先生と仲良しになろう!
- 1 先生をかためちゃえ(3歳)
- 2 合体おに(4歳)
- 3 わたしはだーれ?(4歳)
- 4 おにさんだーれ?(4歳)
- 5 列車でGO(5歳)
- おにごっこ 基本の基
- 第2章 くらしを遊びに生かしてみよう!
- 6 カレーをつくろう(4歳)
- 7 貯金おに(5歳)
- 8 ちらかしおに(3歳)
- 9 はじめてのおつかい(4歳)
- 10 ひっこしおに(3歳)
- 11 リサイクルおに(5歳)
- おにの決め方アラカルト
- 第3章 昔話・童話を楽しもう!
- 12 ガリバー旅行記(5歳)
- 13 さるいぬ合戦(5歳)
- 14 3匹の子ぶた(4歳)
- 15 3枚のおふだ(5歳)
- 16 シンデレラ(4歳)
- 17 宝物をゲットだぜ!(5歳)
- 18 渡る世間はおにばかり(5歳)
- 簡単グッズづくり1
- 第4章 不思議がいっぱい!感じよう、考えよう
- 19 合い言葉はなんだ?(5歳)
- 20 音おに(3歳)
- 21 ゴムおに(5歳)
- 22 磁石おに(5歳)
- 23 チーズをちょうだい(3歳)
- 24 なぞなぞ探偵(5歳)
- 25 みがわりおに(5歳)
- 26 命令おに(4歳)
- 簡単グッズづくり2
- 第5章 季節・行事に親しみをもとう!
- 27 赤ちゃんまって!(4歳)
- 28 虫歯菌のプレゼント(4歳)
- 29 虫歯菌をやっつけろ(5歳)
- 30 お父さんはウルトラマン(3歳)
- 31 ねぼすけおに(4歳)
- 32 おばけおに(4歳)
- 33 プールおに(3歳)
- 34 うずまきおに(4歳)
- 35 すいとんの術(4歳)
- 36 七夕おに(5歳)
- 37 くまさんの冬ごもり(4歳)
- 38 いたずらとなかい!(3歳)
- 39 さいころでドン(5歳)
- 40 火事になって大さわぎ(5歳)
- おにごっこ早わかり分類表
まえがき
この本は、おにごっこの基本的なルール(おにが、子どもを追いかける)を踏まえながら、現代風にアレンジして、今の子ども達のイメージにできるだけ近づけ、新しくつくった新作おにごっこをのせてあります。
おにごっこの歴史をたどりますと、昔の子ども達は、様々な災いごと(例えば、病気、合戦、怪我など)をおにに見立て、自分たちの生活の中に密着させて、おにごっこを楽しみました。おには怖いもの、不思議なもの、畏敬の念をもつべき対象であり、それから逃げる術を遊びを通して学んでいったとも言えるでしょう。現代の子ども達は、おには、ただ怖いものというイメージではなく、もう少し、親しみをもった存在としてとらえているようです。
おにごっこの醍醐味は、友達を追いかける、逆に友達に追いかけられるというそのダイナミックさに尽きます。おにごっこは、一人ではできません。必ず、相手が必要になってくるのです。友達を追いかけるときは、その友達のことを意識して追いかけます。追いかけることによって、自分の方が強くなったような気がして、自信もついてきます。逆に、友達に追いかけられるということは、友達に自分を意識してもらっているということです。そのことは、自分の存在を認めてもらっているといううれしさにつながります。
この、醍醐味を逃さないようにして、子ども達に身に付けて欲しい生きる力は何か?も踏まえながら、現代の子ども達の興味・関心、生活の中で培ったイメージなどを、おにごっこのルールに取り入れてつくりました。
地域、各幼稚園・保育所などでも、流行っている遊びや生活の中でのイメージは違いがあると思いますので、この本にのっているおにごっこが、遊びのタネやヒントになることができれば幸いです。
本書を作成するにあたり、イラストを描いていただいた石倉卓子先生、貴重なご助言を多数いただいた富山大学の竹井史先生他多くの方々にご協力いただきましたことに対し、厚くお礼申し上げます。また、最後になりましたが、出版の労をとっていただきました、明治図書出版編集部の石塚嘉典様、編集の労をとっていただいた真鍋恵美様、感謝申し上げます。
2002年4月 /ひらき ひとし
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- 明治図書