ことりのレストランを作る(冒頭)
つめたーい手がひくまっ黒な雲のピアノから
とうめいな玉の音がポンポロロポンポンポロロポンポロロ
小さな黄いろい傘たちとおいかけっこ
みず気の葉の上で玉の音たちが
葉のうらで遊んでいるこ虫たちに
いーれーてー
みんな木の中にもぐってしまった
みず木の枝でこ虫たちをきょろきょろさがすことりたちのせなかで
玉の音たちがいろいろな声で歌いながら
はねたり ころがったり
手つないでまっすぐになったり まるくなったり
ことりたち食べもの見つからないんだね
おなかすかして飛ぶ力でなく寒さでぶるぶるふるえているよ
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- 明治図書