- ■まえがき
- 第1章 Q&A 学校で発生しそうな事例
- 01 友達の悪口をメールで回した
- 02 勝手にファイルをダウンロードした
- 03 校内掲示板へ落書きした
- 04 勝手にパソコンの設定を変えた
- 05 コンピュータウイルスに感染した
- 06 学校での著作権侵害
- 07 学校でアダルトサイトを見た
- Column
- 第2章 Q&A 家庭で起こりうる事例
- 01 出会い系サイトのこわさ
- 02 オンラインゲームに夢中になって朝起きられない
- 03 ネットオークションでトラブルになった
- 04 迷惑電話や迷惑メールを防ぐ
- 05 家庭でのルールづくり
- Column
- 第3章 Q&A 情報モラル教育の基礎基本
- 01 「情報教育」と「情報モラル教育」の違い
- 02 なぜ情報モラル教育が必要か
- 03 そもそも「情報モラル」とは何か
- 04 学習指導要領での扱い
- 05 インターネットや携帯電話の危険
- 06 ネットやケータイの危険の特性
- 07 情報モラル教育を導入するにあたって
- 08 情報モラル教育をどの時間で行うか
- 09 教員研修はどのように進めるか
- 10 教師として気をつける著作権
- 11 子どもたちの実態把握
- 12 家庭と連携してすすめる必要はあるか
- 13 管理職として必要なマネジメント力
- 14 危機管理の考え方
- 15 メディアリテラシー教育と情報モラル教育の関係
- 16 掲示板の長所と短所
- 17 メーリングリストの活用
- 18 情報モラル教育に役立つサイト
- Column
- 第4章 情報モラル教育 モデル学習案
- 01 情報モラル年間指導計画
- 02 カリキュラム作成のポイント
- 03 モデル学習案1 読みやすい情報を考えよう
- 04 モデル学習案2 正しい情報を考えよう
- 05 モデル学習案3 情報社会の仕組みを知ろう
- 06 モデル学習案4 掲示板を正しく使おう
- 07 モデル学習案5 文字だけのコミュニケーションを考えよう
- 08 モデル学習案6 正しく豊かな情報社会をつくろう
- 09 モデル学習案7 電子メールのマナーを知ろう
- 10 モデル学習案8 著作物を探そう
- 11 モデル学習案9 できるかな? ケータイ・マナークイズ
- 12 モデル学習案10 チェーンメールは迷惑メール
- 13 モデル学習案11 著作権を大切にしよう
- 14 モデル学習案12 個人情報を守ろう
- 15 モデル学習案13 危険なメールに注意しよう
- 16 モデル学習案14 こわいネット上での出会い
- 17 モデル学習案15 ネットオークションは大人と
- ■索引
まえがき
インターネットやケータイが子どもたちの間に急激に普及し、いくつもトラブルが起こっている今、学校は情報モラル教育を強く求められています。こうしている間にも、子どもたちは被害者や加害者になっているかもしれません。それほど急務なことなのです。
筆者の学校で情報モラル教育を始めたのは平成13年度でした。当時は先行事例もなく、教えたい内容はいくつか挙がっているものの、それをどうやって教えればいいのか、ずいぶん悩んだものでした。あれから何年も経ち、実践事例やノウハウも蓄積されていますので、いろいろな学校に講演や講師で呼ばれることも多くなりました。ところが、先生方のお話に共通しているのは、「情報モラル教育は必要だと思うけど、何をどう教えたらいいのかわからない」という悩みです。必ず言われるので、その悩みに答える書籍が必要だと感じ、本書を刊行しました。
本書の目的は、ズバリ「明日、情報モラルの授業ができること」です。そのため、実践事例で紹介している教材は、すべて本書のサポートサイトからダウンロードできますし、内容はQ&A形式になっていますので、必要なときに必要なところを読んでいただければいいのです。「本書を使って情報モラルの授業ができた!」という声をたくさんいただければ、これ以上の喜びはありません。
なお、原稿の遅れにも文句を言わず、本書の刊行に努力していただいた明治図書編集部の佐保文章氏には感謝を述べたいと思います。
平成17年6月 /野間 俊彦
道徳と情報科の合いの子のようなものかと思って
ちょっと敬遠していました。
しかし訳あって本校でも急に取り組むことになり・・・、
野間先生のブログを知り、本書をとにかく読んでみました。
強く感じたのは、情報モラル教育を行うことこそが
教師としての最低限のモラルの一つなんだなということ。
改めて、考えさせられました。
まずは「モデル学習案」に従って、
授業にかけてみることから始めてみます。
少しでも気になっているなら、
まず読みやすいこの本を読んでみてほしいです。