- 著者インタビュー
- 図工・美術
この本の教材は、永年美術教育に関わった先生方が、実際に実践して、この教材を取り上げると、子どもが目を輝かせて生き生きと活動する教材を集めた、いわば教材開発の実践書です。
ここには、授業を進める上の工夫、アイデア、新しい教材や材料、発想の仕方などが含まれています。
世代交代で、今多くの若い先生が誕生しています。
その先生方がこんな指導の方法があるんだ!こんな材料の生かし方があるんだ!こんな手だての仕方があるんだ!と発想を広げ、 授業の中に生かしていける教材を集めたものです。本の通りに実践するのもいいですが、自分のオリジナル性を加味して実践してほしいと思います。
「ほめ上手は、教え上手」といわれるように、子どもがすごいアイデアを考え出したとき、小さな工夫をしているとき、少々オーバーにほめてまわりましょう。子ども達は目を輝かせて、さらにすごいことを考えたり作り出したりします。完成したら「すごい」とか、いいながら、みんなが見えるところにどんどん展示していきましょう。
わたしは、今の子どもは確かに体験不足とは思いますが、発想や創造する力が不足しているとは思っていません。子どもがはっとする教材や教師のちょっとした工夫やアイデアで、子どもの発想や想像したり、創造する力が湧き出てきます。その力が学級に広がり響き合ったとき、学級は盛り上がりそれぞれの力が発揮されます。
まずは、よい点、工夫している点、ユニークなことを、どんどんほめること。できた作品はできた順に「すごいなー!」といって展示すること。そして子どもを「図工大好き」にして欲しいと思います。図工が大好きになると、次は「先生大好き」になり、学級が明るく活気がでて、学級がまとまります。当然子ども達は他教科も頑張りはじめます。