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フォーカス・オン・フォームとは、文法項目に焦点を当てたコミュニカティブなinput とoutput活動、つまりタスクです。生徒はfluency (流暢さ)だけでなくaccuracy(正確さ)も伸ばすことができます。
従来の文法指導にはinputがなく、文法項目の説明の後、ドリルが繰り返されました。したがって、テストが終わると生徒は次の文法項目を覚えることに必死になり、前に習った文法項目は忘れてしまいます。つまり、定着しない訳です。これに対して、フォーカス・オン・フォームでは、inputが導入され、生徒が文法項目に気付き(noticing)、その文法項目を使って自己表現(output)をするという言語習得理論の流れに基づいているので、文法項目が定着する訳です。また、次の文法項目を学習する時も、input & outputが繰り返されるので、すでに学習した文法項目をリサイクルすることができ、学習効果が上がります。
「フォーカス・オン・フォーム」を使うことによって、英語嫌いが減ります。実際、中学校のシリーズに収められている4名の実践報告によると、1年間を通して実践することにより、英語が好きな生徒が確実に増えることがわかりました。1年の2学期から英語嫌いが増えていくのが普通ですが、例えば、3年生を担当された大須賀先生の実践報告によると、71.8%の生徒が3学期の最後のアンケートで、英語の授業は楽しかったと答えています。
「高校」編を購入して頂くと、ユーザー名とパスワードがもらえて、私のホームページにアクセスでき、4名の執筆者の授業ビデオを見ることができます。授業はすべて、英語で実践されています。また、文法項目ごとに授業で使えるワークシートが77種類ダウンロードできます。
新学習指導要領でも強調されているように、今日、知識としての文法ではなく、実際に使える文法能力が求められています。このシリーズに収められた実践報告を、是非、読んでください。「フォーカス・オン・フォーム」を使うことによって、自分の授業が変わり、生徒が変わります。