- 著者インタビュー
- 教師力・仕事術
教師力とは視点によって様々な捉え方のできるものと考えます。今、教育の世界でも成果主義とそれに伴う断定的なもの言いが増えているわけです。でも、「これです」というような簡単解決主義に陥らない、「多様で具体的なエピソード集め」+自分なりの価値づけによって、ぼんやりと浮かび上がってくるようなものと真剣に向き合うというアプローチが必要だろうと考えます。
この本は、すぐに答えの欲しい人には多分役立ちません(笑)。
やや繰り返しになりますが、教育活動の中で起こるハプニング(そもそもハプニングこそが教室の本質です)を自分なりに記述し(エピソード記述と言い換えてもいいでしょうか)、価値づけすることを繰り返すということです。本書でも、「書く教師」であることが大切と考えて、一番最初に位置づけています。
一つに絞るのは難しいですね(笑)。小中併置校に転任したことだと思います。小学校の先生方がどれほどの思いを持って子どもたちを中学校に送りだしているのかを目の当たりにした経験は大きかったです。
ごめんなさい、本当はさきほどの質問もそうなのですが、一つにはとても絞れません。ただ、合唱団の運営経験や映画の自主興行サークル、自然保護や読書活動など、学校外で様々な人々と出会ってきたことが、学校教育の世界での出逢い以上に大きいです。
読んでいただくとわかりますが、ぼくは異端の教師です。学び方は異例異質で、多くの方がそのまままねることはできないし、まねても意味がないとも思います。でも、そもそも学び方とは多様であり、自分の学び方を見つけるしかないわけです。ステレオタイプの修業主義や単線的な学び方ではない、自分なりの成長の道筋を考える手掛かりになればいいなあと思って書きました。