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2つあります。1つは子どもたちの言動に「思いやり」が感じられないことです。普通のことをしているのだけど、何か冷たく白けた感じがする…そんな状況を感じたらまずは要注意ですね。もう1つは全力を出していないことです。怠けているなと感じることも見逃さないようにしています。
いずれも子どもにはありがちなことと思います。けれどそれを「黄色信号」として感じることのできる教師の感性がキーポイントになります。それがないと毎日「黄色信号」がともり、気がついたら「赤信号」になっているということになります。
一言でいうと教師の想像を超えて思い切り優しい言動がとれる子どもたちで溢れているクラス、でしょうか。例えば、給食準備でのスプーンの置き方ですが、左利きの子の場合は当然置く方向が右利きの子とは逆になりますね。それに気づき、全ての友だちの利き手を把握していて、「ここは○○君の席だからこっち向きね」などと配膳している子が出てきます。私が指導したわけでもないのに、子どもたちはそこまで考えられるようになるのです。「育ってきたなあ」と感じる瞬間です。
また、子どもたちが育ってくれば、些細なトラブルは減りますが、やはりトラブルがないということはありません。けれど、その立ち直りが早い!そして、そのトラブルから多くのことを学んでくれます。トラブルを起こさないクラスが「育っている」のではなく、トラブルから多くのことを学べるクラスが「育っている」のだと思います。
そうですね…自分と愛する人を幸せにする生き方というものがある!それを伝えたいです。そのためには自分を磨き、他を思いやること。これに尽きると思っています。
極意などという立派なものはありません。ただただ、日々子どもたちに対峙し、誠心誠意寄り添っていくこと、それに尽きますよ。
そうすれば、お互いに一生忘れられない思い出がたくさんできていきます。子どもたちが成人したときにそのころを思いだし一緒に美酒を楽しめたりも。教師の仕事って素敵だなあと思います。いろいろしんどいこともありますけどね。
天職は探して就くものではありません!
ひたむきに頑張る結果として、自ずから天職となるのです。
教師に限らず、どんな職業も、はじめから天職と思えるほどの成果は出ないものだと思います。今、目の前にある仕事を、ひたむきに頑張れば、結果として自ずから天職になるのでしょう。折角、教職を選び先生になったのです。お互いにいろいろ大変だけれども、ひたむきに頑張りましょうね。「教師で良かったあ!」って思えるようになりますから!