- 著者インタビュー
- 授業全般
授業が楽しい、学級が楽しいと思えるようになるために教師が工夫することはもちろんですが、そうした場の空気は教師だけでなく子どもも一緒につくるのだということを子どもが理解できるようにしています。
理解できるようにするためには、何のための授業規律かを子どもたちと体感しながら、共有していくことが大切だと感じています。子どもたちは、何のためにそれをするのかがわかれば、そして、そのよさがわかれば、自ずと考え、メリハリをつけられるようになります。
その時間、その単元で付けたい力を明確にし、子どもの立場に立って授業を2回考えてみることです。1回目は、自分の理想の流れを考えます。2回目は、その流れの中でどのようなつまずきを子どもがするか想像し、それに対する手だてを考えます。
授業の流れを考えるときには、ゴール(本時の目標)からスタート(導入)に向けて考えます。行った授業はできればビデオに撮り、子どもになったつもりで受けてみます。そうすると、いろんな反省点がみえてきます。
上に書いたビデオを見て授業をふり返ることと、身近な先輩との交流からです。子どもになって自分の授業を受けてみると、考えたくもない課題を勝手に設定され、活動させられるような授業もあります。そうしたとき、どうすればよいのか。それをいろんな先輩に聞き、自分の中でアレンジしてきました。
一つひとつのネタも大事ですが、そのねらい、つまり、そこでどんな力を子どもに付けたいのかが一番大切だと思います。できれば、金大竜は何を考えてこの実践をしているのかを想像しながら、自分ならこうする…と考えてもらえるとうれしいです。
ネタはあくまで枝葉です。大切なことは幹です。実践という枝葉から想像し、ご自身の幹をどんどん太くしていただけるといいなと思います(えらそうに言って申し訳ありません…)。私自身ももっともっと幹を太くしていけたらと思っています。