さぁ、学びの空間をデザインしよう!
2014/2/24 掲載
- 著者インタビュー
- 学級経営
今回は、静岡教育サークル「シリウス」の柴田克美先生、森竹高裕先生に、新刊『学級力がアップする! 教室掲示&レイアウト アイデア事典』について伺いました。
―教室の掲示物やレイアウトを工夫することには、どのような意味があるのでしょうか。
森竹先生:教室の掲示物は“こうあってほしい”という教師の願いが、具体物となって現れたものです。だれが当番かわかり混乱しない給食当番表、仕事分担に不公平が起きない掃除当番表など、教師の願いが学級の仕組みとなり、掲示物として子どもたちに示されているわけです。
また、教室のレイアウトは、教師の授業観の表れであるともいえます。「いい声で歌わせたい」「本物に触れさせたい」と願うとき、その願いが教室のどこかに表れてきます。
―子どもの作品などを掲示する際、工夫するとよいことを1つ教えてください。
柴田先生:ちょっとしたことですが、例えば、作品を掲示するとき、作品に直接画鋲を刺さないで、必ず台紙を付けることです。台紙を付けると見栄えがしますし、何より作品を大事にしているということを子どもや保護者に間接的に伝えることができます。もし台紙がなかったら、四隅に紙を貼り、そこを画鋲でとめるのもよいでしょう。
―本書では、黒板に貼る磁石付きプレートの管理の仕方など、収納・管理のアイデアも紹介されています。スッキリした教室にするための収納・管理のコツを教えてください。
柴田先生:黒板は授業の足跡を残すためのものです。すっきりした板書はそれだけで子どもの脳裏に残ります。したがって、磁石プレートや他の掲示物があるとじゃまになってしまいます。このように、そのものの本来の目的が何なのかをよくよく考えれば、自ずとどう収納・管理すればよいかということもみえてきます。
―最後に、読者の先生方へメッセージをお願いします。
森竹先生:教師ならだれでも「子どもにとって価値のある教師になりたい」と思ったことがあることでしょう。私もその一人です。初任者のころ、子どもたちに「先生、よくわかった」「学校が楽しい」と言われたいと思いました。この想いは、今も変わることがありません。柔らかな子どもの心に感動を刻み込みたいと日々工夫をしています。本書がこの想いを次世代につなぐ一助になればと願っています。
(構成:矢口)
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