「作文指導辞典」として使える本です!
2014/8/26 掲載
- 著者インタビュー
- 国語
今回は村野 聡先生に、新刊『書く力がぐんぐん伸びる! ピックアップ式作文指導レシピ33』について伺いました。
―まず、書名にある「ピックアップ式作文指導レシピ」とはどのようなものでしょうか?
日頃の指導の中で「こんな作文指導したいなぁ」と思ったときに作文レシピの中から指導法をピックアップしてすぐに使える本です。つまり、「作文指導辞典」として使える本にしました。検索しやすいように「ジャンル別」「作文技術別」などのカテゴリーから作文指導をピックアップできるように組み立てました。
―作文の指導では、まず書き出すところでとまってしまう子どもが少なからずいます。そのような子どもにまず「書こう!」と思わせる指導の工夫、ポイントがあれば教えて下さい。
作文指導で最も大切なことの一つは「例示」です。教える教師には書かせたい作文のイメージがありますが、子供たちには初めてでイメージがもてないのです。私は最初に例文を示し、視写させることが多いです。視写することで作文のイメージを体験することができます。子どもに任せて書かせるのはその後からです。
―子ども達に書く力をつける取り組みとして、日常的な作文指導をされている学校も多くあると思います。日常的に取り組む形の作文指導で、おすすめの実践があれば教えて下さい。
私は作文技術を教える授業を月に1〜2度行います。そして、教えた作文技術を使った作文を家庭学習で毎日書かせています。こうすることで、教室で教えた作文技術を子供たちに習熟させることができます。前作『圧倒的な作文力が身につく!「ピンポイント作文」トレーニングワーク』で詳しく提案しています。
―本書の中では子どもからアンコールが湧き上がる授業ネタが数多く紹介されていますが、文集にも最適な「切り絵三行詩」の実践について、少しご紹介下さい
「切り絵三行詩」とは、簡単な切り絵と三行の詩を組み合わせた「作品」です。三行詩とは5・7・5で書かせる川柳です。短い詩に合わせた切り絵がとても印象的な作品になります。決して難しくないのに見栄えがよく、文集に最適です。多くの人の目を引くことは間違いありません。詳しくは本書をご覧下さい。おすすめです。
―最後に、読者の先生方へメッセージをお願い致します。
本書を一冊教室に置いておくことをおすすめします。作文指導に困ったとき、すぐに指導法を手に入れることができます。教室で役に立つ一冊になると信じています。ご意見ご感想をお待ちしております。
(構成:及川)
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