英語が苦手な生徒も興味を持つ楽しい授業をするために
2015/3/21 掲載
- 著者インタビュー
今回は川村光一先生に、新刊『授業をグーンと楽しくする英語教材シリーズ 38 学習困難を克服する!英語授業アイデア&スーパーワーク』について伺いました。
―本書は学習困難に焦点を当てた内容になっています。この学習困難とはどのような状態を指すのでしょうか?
例えば、
- 生徒にまるで学習意欲がない状態
- 基礎学力もしくは、1,2年のときの英語学習の積み上げがまったくない低学力の状態
- クラスもしくは学年・学級が荒れていて、授業が成り立たない状態
- 数人クラスの雰囲気を悪くして、一生懸命にやることが悪いような雰囲気を作り、学級のマネジメントが難しい状態
- やる気はあるのだが、教師の話を生徒がを聞いていない状態
などのような状態です。
―本書には学習困難を克服するためのたくさんのアイデアとワークシートが掲載されています。これまでの書籍とどのような点が違うのか教えて下さい。
まず、学習困難に出会った場合を、具体的な3つのケース(新任のとき、生徒が低学力のとき、学校自体が荒れているとき)に分けて紹介しているので適切な指導ができます。
また、学習意欲がまるでない生徒でも学習に参加したくなるような活動がたくさん紹介されています。
さらに、クラスや学年・学校が荒れていて、教材研究をする時間がなくても、よい授業ができる工夫や指導法を紹介しています。
―授業で効果的に本書のアイデアやワークシートを活用するためのポイントを教えて下さい。
まだ教師になって日が浅い(新任のとき)、生徒にやる気がなく授業が充実しない(学習意欲がない)、学校が荒れていて、クラスのコントロールも難しく教材研究もする時間がない、など実情に合わせて本書を利用してほしいと思います。
また、その授業の目的(聞く力をつける(例)クイズ、聞き、話す力をつける(例)弾丸インプット、読む力をつける(例)写経メソッド、書く力をつける(例)英文法パズル)を明確にした上で、教材を選び活用して下さい。面白いからといってどんな時も同じ活動を多用しないことがポイントです。
―先生のこれまでの経験から、学習困難に陥っている生徒達がどうすれば授業に興味を持ち取り組んでいくことができるのか、コツを教えて下さい。
コツは
- だれもがわかる、できる活動があること
- 視聴覚教材が豊富であること
- 驚きや感動があること
- 学んだことが実感できる感覚があること(繰り返し学習が重要)
- 同じ活動は長くても15分とすること
- 先輩や、友達の作品を多用して生徒に興味を持たせること
- 自分が進歩している実感があること
です。
―最後に全国で英語を教える先生方にメッセージをお願い致します。
今、新任で授業をどうしたらいいかわからない方、授業は成立しているが、子どもたちの学習意欲や学力が上がらないと悩んでいる方、そして、学校が荒れていて、どうしたらいいかまるでわからない方にぜひ、読んでもらいたいと思います。この本はそういう方たちに夢や希望を与える本です。本書を活用していただくと、生徒だけでなく、先生方も元気100倍になると思います。
(構成:木山)
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