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地理の学習は暗記ばかりでつまらない、苦手だと思っている生徒が多いです。そんな彼らにクイズやパズル感覚で気構えずに問題に取り組ませ、まず地理本来のおもしろさに気づかせたいというのが本書の主旨です。とはいっても国名や都市名さらにその位置など理屈抜きに覚えねばならないことが多いのも現実です。ただ、そのためにはすでに優れたワークが多く出版されているので、それらを本書と併用して活用していただければありがたいです。
本書のワークはジャンル、ねらい、使い方など、それぞれ個々に違いや特色があるので、本書を使用される先生方に、授業の場面に応じたご判断をしていただきたいと思います。
地理が苦手な生徒にも思わず「ん?」と感じさせるおもしろさやインパクトのある設問を考慮しました。「へぇ〜そうなんだ」「えっ ホント?」「なんで○○なの?」そんな素朴な感動から「地理っておもしろいんだ」と生徒が興味や好奇心を抱いてくれるようなワークになるように心がけました。
生徒に興味を抱かせる授業を行うためには、授業テクニックや教師のトークももちろん重要ですが、社会科の場合とくにおろそかにしてはならないのは、生徒の興味関心に応えるため、教師自身が様々な引き出し、つまり多岐にわたる豊富な知識や情報をもつことです。そのために教師も知識欲を旺盛にし、つねに最新の知識・情報の収得に努める姿勢が大事です。
生徒に地理の楽しさやおもしろさを伝える授業づくりの一助になればと思い、本書を執筆しましたが、本書とは別の手法や有効な授業方法を実践されている先生方も多いかと思います。本書のワークを使っていただく際には、先生方の指導方針に沿って、内容をアレンジしたり付け加えたりして、より効果的な方法で活用していただければと思っています。