- 著者インタビュー
- 国語
国語の週あたりの授業時数は、1・2年生が9時間、3・4年生で7時間、5・6年生で5時間あります。つまり、毎日1時間は、国語の授業をおこなっているということになります。教科書を読めば分かるように、物語や説明文の授業だけでなく、言葉のきまりや漢字を学習する時間も当然あります。実践が掲載されている書籍は、どうしても主要な単元が中心となるのですが、この本では、すべての授業を網羅しました。ですから、この1冊があればどんな授業が予定されていても、鬼に金棒です。
工夫のひとつは、4コマのイラストです。導入部分、展開部分、まとめの部分がどのような感じで流れていくかが一目で分かるようになっています。また、それぞれのイラストに対応する説明を読んでいただければ、発問や子どもとのやりとりが見えるようなつくりになっています。
もうひとつは、板書例をほぼ毎時間掲載しているところです。(板書がない授業の場合には、子どもの成果物などを掲載しました。)もちろん例ですので、これをもとに、手にした先生方が学級の実態に応じてアレンジしていただけると嬉しいです。
授業を実践していく中で、その土台となるものが1章には書かれています。実践例に目がいきがちですが、この1章を読んだ上で実践例を見ていただければ、「私の学級であればこう授業する」「このようにアレンジしてみよう」というものが生まれてくると思います。それこそが授業をつくるときに重要になってくると考えています。
そうですね、先程も述べたとおり、ここに掲載しているのは、あくまで「例」です。オーソドックスな実践であるので、どの学級でも取り入れられるものではあると思いますが、学級の実態に応じてアレンジしながら工夫して使っていただければと思います。
「あぁ、明日の授業の教材研究はどうしよう」「最近、忙しくてなかなか授業づくりに時間がとれないなぁ」―そんなときに、ぜひ本書を手にとっていただきたいと思います。なぜなら、本書では「その教材でどのような力を付けていくか」が明確になっているからです。
ぜひ、本書を参考にしていただきながら、学級の子どもたちの実態に合わせて使ってくだされば嬉しいです。