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- 著者インタビュー
新採用で赴任した学校は、その当時はたいへん荒れており、授業を成立させることも困難でした。当然、通り一遍の教科書の内容だけでは、生徒たちは満足してくれるはずがなく、英語に興味を持たせる手段として、オリジナルのパズルやクイズを作成し始めました。実際に授業に取り入れてみたところ、生徒たちは興味・関心を示し、熱心に取り組んでくれました。
また、英語のパズルやクイズの効用としては、リラックス効果、知識習得効果、授業の満足度アップ効果、授業の期待度アップ効果などが挙げられます。
中学校で取り扱う英単語数は、1600〜1800語に増加すると言われています。その数に小学校で覚えておくべき600〜700語も加えると、合計2200〜2500語にもなり、これは現在、中学校で学ぶ1200語から、倍近くの語彙数を学ばなければならない計算になります。机の上で教科書とにらめっこしているだけではなく、英語のパズルやクイズなども通して、英語に親しみながら、語彙力がアップできればと思っています。
授業の本題に入る前や、本題が終了し時間が余ってしまった場合などに取り入れることができます。また、たまに息抜きとして、あるいは他クラスとの授業進度の調整が必要な場合に1時間フルに使って取り入れることもできます。
すべてのパートで、基本的に後半になるほど問題の難易度が増します。また、問題の分量がページによってかなり異なりますので、時間的余裕がどれくらいあるかを事前によく考え、取り入れる問題をお選びください。
問題量の多いページについては、グループ別に得点を競い合わせるとたいへん盛り上がります。また、私は正解者に(観点別評価「関心・意欲」のプラス点となる)クーポン券を配布することにしていますので、生徒たちは我先にと積極的に手を挙げ、答えてくれます。
さらに、クラスのムードメーカーとなる生徒に、タイミングよく問いかけをすることも重要なポイントとなります。
たとえば、問題が20問あった場合には、問1から順番に答えさせるのではなく、生徒が答えたい問題を自由に解答させた方がよいでしょう。そうすれば、必然的に難しい問題が後半から終わりにかけて残ることになり、残された難しい問題への注目度もアップします。
40人の生徒がいれば、40通りの英語の教え方があってしかるべきですが、現実には不可能です。しかし、多くの生徒たちから支持される英語の教え方のスタイルを確立することは可能です。そうは言っても、これは一朝一夕にできることではなく、毎日の授業の生徒の反応に一喜一憂しながら、試行錯誤を重ねていくしかありません。
また、何でもできるオールラウンドな英語教員などいません。得意な分野、不得意な分野は誰にでもあるものです。不得意な分野を克服する努力をしていくとともに、得意な分野にさらに磨きをかけていきたいものです。
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