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多くの学校では、4月からスタートする授業のカリキュラムを完成または作成中の頃かと思います。“Hi,friends!”についてはこれまでの経験を生かせますが、“We Can!”を使った指導は初めての経験です。しかも、“Hi, friends!”よりも内容が高度で、指導に困難を来すことも予想されます。そこで、本書を活用いただき、“Hi,friends!”との関連性や誰でも無理なく指導できる術を知っていただき、“We Can't!”にはならないように努めていただきたいと思います。特に、すべてを教え込もうとはせずに、本書にあるポイントを重点的に指導することで目標が達成できることを知っていただきたいと思います。
指導と評価の一体化が謳われて久しくなりますが、学習指導案例と本書の「指導要録記入例&通知表文例集」や「振り返りカード」、そして「評価補助簿」などを一連に確認していただくことで、指導の在り方や、子どもたちへのフィードバック、2020年度からの教科化にともなう評定での評価の考え方、及び移行期間に文言で示す指導要録や通知書の書き方が具体的に見て取れるようになっています。
関連図書として「成功する小英シリーズ」の中の特に『4 指導要録記入例&通知表文例が満載! 外国語活動評価づくり完全ガイドブック』や『5 外国語活動を徹底サポート!“Hi, friends!”指導案&評価づくりパーフェクトガイド』がお奨めです。また、指導に当たっては『アクティブ・ラーニングを位置付けた小学校英語の授業プラン』も指導力向上には欠かせない一冊です。
大きな課題は、外国語活動・外国語の授業時間の確保です。1コマ(45分)を十分に確保できない場合や指導の効果を最優先にした場合、モジュール(短時間学習)の活用も効果的です。そこで、『3年生からできる!モジュールを取り入れた外国語活動START BOOK』が参考になります。
はじめから無理して取り組まず、2年間かけてじっくりと指導力の向上に努めることです。「自分にとって楽しい授業とは何か」「子どもたちにとって楽しい授業とは何か」を考えながら、例え失敗してもめげずに、一歩一歩前進していけばよいのです。子どもたちのスキル(技能)向上や英会話だけの授業ではなく、子どもたちが思考し、判断し、表現する楽しい授業をつくっていただければと思います。