- 著者インタビュー
ズバリ、「読むことの授業を面白くするとっておきの発問アイデア」ですね。説明文や文学のさまざまな「読むこと」教材の授業で、活用することができる便利なものなので、「読解ツール」と名付けました。知っていれば、授業づくりだけでなくて、私たち教師が教材研究をするときの視点にもなるものなんです!
「説明文って、内容を読み取るだけじゃダメなんだ!」とか、「文学の授業では、気持ち以外にもそういうことを教える必要があるのか!」…のように、「読むこと」の授業について、モヤモヤしていたものが、少しでもスッキリしてもらえたら嬉しいですね。「読むこと」の授業づくりで、「何を」「どのように」指導し、「どんな力を付けるか」ということについて、定番教材を用いながら具体的に紹介しています。日常の教材研究や授業づくりだけでなく、研究授業の指導案作成などの際にも、ご活用いただければ幸いです。
なんと、ワークシートは全て、購入者限定でこちらのHPから、ダウンロードして使うことができるのです!(本をコピーするよりも綺麗に印刷できます!)
教科書会社発行のワークシート集や、教師用指導書に添付されているワークシートを活用されている先生も多いと思います。手軽にダウンロードできる本書のワークシートも、ぜひご活用ください。
「よし、今日の説明文の授業では、これを教えよう!」というように、「教えることを明確化すること」が、なかなか難しいんですよね。それが一因だと考えられます。算数では、「今日は分数の約分の仕方を教えよう!明日は、通分の仕方だな…」のように、その時間に教えることは、いつも明確ですよね。しかし「読むこと」では、説明文に書かれていること(内容)を読み取ったり、文学の登場人物の気持ちを読み取ったりはするものの、その他に何をしたらいいか、何を教えたらいいかが、よく分からない…指導内容が曖昧だとよく言われます。
本書で紹介している24の指導アイデアは、子どもたちが「もっと考えたい!」と思えるような「読解ツールを用いた面白い授業例」であるだけでなく、教えること(指導のねらい)を明確化している点も特長なんです。
本書で紹介した10の「読解ツール」、そして定番の説明文12教材・文学12教材の「指導アイデア」が、先生方の授業づくりの一助となれば、こんなに嬉しいことはありません。ぜひ、先生方の授業を受ける子どもたちの様子に合わせて、アレンジしてご活用いただければと思います。