- 著者インタビュー
- 教師力・仕事術
小学校教員として約10年勤めていました。自分自身が長時間労働に悩み、自分の働き方を見直し180度生まれ変わった経験があります。短い時間でも仕事で成果は出せるのだと実感しました。その変化のきっかけになったのが「ワーク・ライフバランス」という生き方・考え方との出会いです。
こうした経験があったので、多くの人に本当のワーク・ライフバランスを知ってもらうために、今は独立をして学校専門ワーク・ライフバランスコンサルタントをしています。
仕事も私生活もトータルで楽しむのが幸せ先生です。自分も周りも大切にして学校以外の世界ももっていて充実しています。お疲れ先生は、目の前のことに追われていたり、仕事にどっぷりはまりすぎていたりして、外の世界をあまり知りません。
幸せ先生は外の世界とつながりが豊かなので、視野が広く、仕事でもアイデア豊富です。
生き方に関することから仕事上のちょっとしたコツまで、幅広く載せています。
何が幸せかは人それぞれ違いますので、まずはピンときたことから始めてみるといいと思います。
また、中には「学校あるある」がたくさん載っているので、気になった項目は同僚と一緒に読んでみると盛り上がると思います。「もっとこうしたら学校は良くなるのに…」と日頃から思っていても言いにくいようなこともこの本には書いてあるので、上手に使って同僚にアピールしてもらえたらと思います。
コンサルタントとしては行政支援のサポートをすることもありますが、この本では個人の工夫をメインに校内改善にも触れています。本でも触れていますが、行政・学校管理職・教員個人それぞれでできることは違いますしどれも大切です。
現場の声を聞くと、やらされ改革になっていることも多いのですが、実は働き方を見直すのはとても楽しいことなんです。働き方を改善するとは、つまり「より良い未来を作っていくこと」です。実際にサポートさせていただいた学校では「わくわくする」と言っていただくこともよくあります。働き方改革はとてもクリエイティブで楽しいことなんだということを多くの先生に経験していただきたいです。
働き方を見直したら教育の質が落ちてしまうのでは…と心配している先生を見かけることがよくあります。
でも、先生のゆとりは子どもの輝きに直結していることを、私自身の教員経験と全国の学校を支援する経験の中で確信しています。
あなた自身の幸せは必ず教室の子どもたちを輝かせますので、ぜひ安心して、そして勇気をもって、「幸せ先生」へシフトしてみてください。