- 著者インタビュー
- 教師力・仕事術
本書は、「華やかな仕事術」や「華麗なる定時退勤」に直結するようなスキルではなく、「明日からできる」「私にもできそう」という再現性の高さを重視してまとめています。
ちょっとしたことだけれど、意識を向けるだけで力の湧く働き方。それが、いずれ先生方の力量となって確かな時短を実現化し、仕事への向き合い方を変えていくはずです。
同時に、教師が「地道」に仕事を進めていくこと。「裏側」に徹することが土台となり、子どもたちや教室の成長を促すことが可能になると考えています。
まさに、「ちっちゃいけれど効果じわじわ」なのです。
毎日の仕事をより意識的に行うことができます。
多忙な学校現場では、毎日が垂れ流しのように過ぎ去っていきます。今日何をしたか、何にどのくらい時間を使ったかわからないまま「無意識的」に夜を迎えることも少なくありません。
「ちょこっとスキル」を身につけることで、学校生活の中にリズムやメリハリができ、節目をつくることができます。
ぜひ、一つ一つを意識的に実践してみてください。
「所見は80%」で提出するとよいでしょう。
先生方は、どうしても「完璧」を求めてしまいます。それは、「直されたくない」というプライドがあったり、「自分の表現を大切にしたい」という自己主張があったりするからです。
実はこれ、私自身のことです。
そうやって「100%」や「完璧」を求めた結果、何度も見直し、時間を費やし、コスパの悪いループに陥ってしまった過去があります。
しかし、80%で提出するようになり、よりよい文章表現を管理職の先生に提案していただく機会ができました。
学校で一番所見を読んでいるのは管理職の先生方です。素直に指導を受け、自分の力にしていくことが大切だと考えています。
基本的に私と橋の切り口は違います。違うから面白く、それでいて色々な景色を思い浮かべることができます。
今回のちょこっと時短・働き方スキルも、「そうきたか〜」と思うものが多く、勉強になりました。
お互いの出した項目にズバズバと切り込み、良い意味で否定的に言い合えるのが私と橋、2人が揃う醍醐味だと思います。
ぜひ、当日は良い意味でバチバチの時間をオンライン上で感じていただけたらと思います。
いつも、「ちょこっとシリーズ」を応援してくださってありがとうございます。
今回の60本は、きっと先生方がすでにご実践されている内容も多いと考えます。ぜひ共感的に読んでいただけると幸いです。
そして、今回の裏テーマは、「教師力を高める」です。本書のキャッチフレーズにもなっています。
もしかしたら、「仕事術」や「働き方改革」という言葉は、「定時退勤」や「コスパ重視」に訳されてしまうことが多いかもしれません。しかし、私たちがねらうのは教師の力量形成です。明日から始められる力量形成のお手伝いができればうれしいです。
本書を手に取ってくださり、ありがとうございます。