教育現場の「あだ名」事情
産経新聞(2007年5月18日)の記事「現代あだ名事情」によると、「太陽にほえろ!」式のあだ名(例:ジーパン、マカロニ)が衰退してきているとのこと。
どうやら教育現場での指導が影響している、との見方もあるようだ。
椙山女学園大の加藤教授が行っている学生へのあだ名収集調査の結果、10年前にくらべて、あだ名の数が半減しているとのこと。若者はあだ名で呼び合わなくなってきているという現状があるのでしょうか。
また、最近の主流は名前の後に「~っち」「~ちん」などをくっつける形で、「ジーパン」など個性的なものが激減しているそうです。確かに私の身の回りでも「○ッチー」「○ーリン」「○ティ」など名前にちょっと付加しただけのものが多い感じがします。
埼玉大の山口教授が言うように、あだ名は身体的特徴からつけられることも多く、教育現場では指導上好ましくないという傾向があり、そのことが影響しているとする見方もあります。単純に人間関係の希薄化の象徴と見ることもできるかもしれません。
社会人になると一層あだ名で呼び合うことはなくなる……、かと思いきや、「ビジネスネーム」として積極的に取り入れて名刺や給与明細にまで記載する企業もあるよう(産経の記事必見!)。これが広がると、仕事も楽しくなってくる!? 学校の先生方はちょっと難しいかもしれないですが。
あだ名ひとつとっても、現代の教育事情や人間関係が見えてくるって面白いですね。
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。

まぁあだなを教師の指導でやめさすことまでしたくてよいとは思うが。
元気かな。