きょういくじん会議
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ご存知ですか? 10月26日は「原子力の日」
kyoikujin
2007/10/15 掲載

 10月26日は「原子力の日」であることをご存知でしょうか。この日が「原子力の日」に制定されてから、今年で44回目を迎えます。

 「原子力の日」は、1963年10月26日、日本原子力研究所の動力試験炉(JPDR)が、日本で初めて原子力による発電に成功したのを記念して設けられました。10月26日は、日本が国際原子力機関(IAEA)に加盟した日でもあります。加えて、5月1日〜31日は関連施設で働く人たちの安全意識の高揚などを目的として「原子力発電安全月間」に制定されています。

 原子力に関係する政府機関や企業では、「原子力に対する理解と認識」を深め、平和的利用の発展に寄与するため、としてこの日を中心に 原子力記念フォーラム(北海道経済産業局)など、各種記念行事を行っています。本年度も文部科学省と経済産業省の共催で「原子力の日」ポスターコンクール(第14回)も行われ、9日に本年度の文部科学大臣賞・経済産業大臣賞などの各種受賞作品が発表されました。

 原子力の平和利用には核分裂や核融合で生じる熱エネルギーの利用、いわゆる原子力発電と、放射線を医療又は工業用に利用するという2つの柱があります。原子力発電については、

  • 太陽光発電などの次世代の発電がまだ実用域には達しておらず、それまでは原子力発電に頼らざるを得ない
  • 他の発電方法に比べ、安定した電気の供給と地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の削減に役立っている

との意見もある一方、国内外の度重なる事故、地震後の漏水問題などを受け、その安全管理の課題などから、

  • 高レベル放射性廃棄物が発生する
  • 安全管理に不安があり、大事故が起きる可能性がある
  • 他のエネルギーで代替可能
  • 核兵器の拡散につながる

といった「原子力不要論」も根強くあります。
 反対する各団体では、ノーニュークス・アジア・フォーラムなど、「脱原発」に向けた活動を展開。この10月26日を逆に「反原子力の日」と位置づけ、チェルノブイリ原発事故の起きた4月26日とあわせるなどして、抗議活動を行っています。

 「原子力の日」は、“わたしたちとエネルギー”について、改めて考えてみるいいきっかけになるかもしれません。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
コメントの一覧
2件あります。
    • 1
    • 名無しさん
    • 2007/10/16 6:25:28
    そういえば柏崎はどうなったんだろう…。
    • 2
    • 名無しさん
    • 2007/10/16 8:40:04
    東電のお願いCMはまだやってますね。
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