19日の読売新聞によると、来年度から早稲田大学で、新入生を対象に「日本語の文章講座」を行う方針を決めたとのこと。筋道を通して話したり書いたりすることが出来ない学生が増えているためで、日本語で論理的に表現する力を引き上げることが目的という。
「論理的に表現する力」といえば、最近耳にする「国語力」「読解力」「言語力」「論理的思考力」…などの言葉が浮かぶ。それぞれの「力」の定義や解釈は、一つとは言い切れない。しかし、「自分で考える」「自分の考えを表現する」という点は、求められている力として、共通するのではないだろうか。例えば文部科学省では、読解力向上プログラムにおいて、読解力ををつけるためには、「テキストを単に読むだけでなく、考える力と連動した形で読む力を高める取組を進めていくことが重要」としている。つまり、考える力も重要視しているのだ。
また、10日の読売新聞で、新指導要領で「言語力」を重視する理由を、「表現力や思考力の重要性を改めて学校現場に浸透させるため」と解説している。ここからは、「自分で考える」「自分の考えを表現する」ために、「言語力」が重要とされていることが分かる。
そして言語力育成協力者会議(文部科学省)では、言語力育成のために、論理的な思考力等を小中高で育成する具体的対策も検討されている。
小中高で身に付けようとしている力、つまり、不足していると考えられている力が、大学でも不足しているという状況は、当然のことと言える。小中高で「日本語で論理的に表現する力」がついていれば、大学でこのような講座を設ける必要もなくなり、より学問に取り組める環境になるのではないか。次期指導要領の改訂で重点を置いている事が、その第一歩になることを期待したい。
- これからの時代に求められる国語力(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/toushin/04020301/003.htm - 全教科で言語力育成―指導要領改訂の方針固まる?(きょういくじん会議)
http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/news/?id=20070210
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中位〜下位の大学は動物園状態なんだろうな・・・。
つまり、日本オワタ?
日本のトップレベルの早大でそういう教育を行わなければならないとは、如何に日本人の論理的思考能力に問題があるということではないかと思います。