先日、このニュースを耳にして驚かれた方も多いのでは。
米寿の誕生日を迎えたご婦人が、教育などのために役立ててほしいと、なんと10億円(しかも現金!)を出身地の神奈川県南足柄市に寄付したとのこと。
10億円と言われてもなかなかピンときませんが…。「年末ジャンボで、夢の1等前後賞(3億円)×3回分以上かぁ〜」と考えてしまうところが庶民の悲しい性でしょうか。
ちなみに、8年前の99年にもご自宅のある大磯市に5億円を寄付されているそう。大変な倹約家だということですが、合わせて15億円もの大金を40年以上もの歳月をかけて貯蓄するのは、並大抵の意思では叶いません。それを「退廃している子どもたちの教育のため」といってポンと寄付してしまうのですから、人間の器の大きさが違う…いや、教育に対する志の高さが違うと言った方がいいでしょうか。
さて、さすがに何億円というわけにはいきませんが、私たちにもできるささやかな寄付だってあります。コンビニの募金箱や街頭募金などがその身近な例ですね。他にもいくつかご紹介しましょう。
★dff.jp | クリック募金
日本でもすっかり根付いた感のあるクリック募金。「クリックで救える命がある」というコピーで有名なこちらのサイトは、すでに募金額が累計1億6千万円を突破。塵も積もれば山となる!
クリック1回につき1円の募金ができ、しかも自分の代わりにスポンサー企業が寄付してくれるので無料。クリックできるのは1プロジェクトごとにつき1日1回なので、毎日の習慣にしてみては。
★NGO アリーナ
さまざまな分野で活動するNGOを応援する寄付サイト。教育支援のほかにも、環境保全や保健医療、生活改善などの分野で活動するNGOを検索できます。100円から3万円以上まで、寄付できる金額帯ごとに検索できるのが便利。ちなみに100円の寄付をした場合、以下のようなものに換算できるそう。
- ノート10冊分・鉛筆24本分(タイ)
- 学校での昼食、生徒1人1週間分(タイ)
- 補修学級の授業料、生徒1人12日分(バングラディシュ)
★ワールド・ビジョン・ジャパン
チャイルド・スポンサーシップという活動を推進しているNGO。こちらの特徴は、支援者と子どもが1対1の関係だということ。貧困に苦しむ子どもを紹介してもらい、その子のためだけに毎月定額の支援金(4,500円)を寄付していくシステム。
顔も名前もわかり、文通などもして関係を育んでいくということですから、支援する側も親身になって子どもの成長を見守っていくことができるのでしょう。現在日本では、3万人以上の「あしながおじさん」がいるそうです。
ところでアメリカでは、寄付をするとその分が税金から控除される税法上の優遇措置があります。ですから高所得者の方々は、税金対策にもなり名誉にもなる多額の寄付をすすんでするというわけです。
このように、日本でも寄付をしやすい(したくなる)システムが整っていけば、今は善意に頼るところが大きい日本の寄付文化も育っていくのかもしれませんね。
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私も習慣にしたいと思いつつ、ついつい忘れてしまう・・・
各種報道とはだいぶかけ離れているようですよ。
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_12/t2007120501_all.html
センセーショナルさ・わかりやすさ・物事のすりかえはマスコミの常套手段なのかもしれませんが・・・。なんだかなあ。