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おもちゃの魅力再発見! 東京おもちゃ美術館オープン
kyoikujin
2008/3/17 掲載
MINI MACHINE MAN ミニマシーンマン

 来月20日、現在東京都中野区にある「おもちゃ美術館」が、新宿区の旧小学校校舎に「東京おもちゃ美術館」として世代を超えた遊び文化の拠点づくりを目指し、リニューアルオープンします。
 おもちゃ美術館ではおもちゃの展示、プレイコーナー、手作り教室などのほか、独自のおもちゃ学芸員養成講座なども行っています。

 おもちゃ美術館はNPO法人日本グッド・トイ委員会が運営。おもちゃ学芸員とは、手作りおもちゃ指導アシスタント、来館者への遊び補助などを行うボランティアのことです。18歳以上が対象で、おもちゃを通じて子どもと遊びます。養成講座にはおもちゃ学総論、手作りおもちゃ指導術や世界のおもちゃの遊び方などがあり、講座を受けた人が学芸員として活動することができます。
 おもちゃ美術館の中にはおもちゃ病院もあり、おもちゃの修理を受け付けています。美術館が遠い…という方も、おもちゃ病院連絡協議会で全国のおもちゃ病院が紹介されていますので、直したいおもちゃのある人はそちらでみてもらいましょう。

 日本グッド・トイ委員会では学芸員養成講座のほかに、おもちゃコンサルタント養成講座おもちゃインストラクター養成講座も行っています。
 おもちゃコンサルタント養成講座では、赤ちゃんの遊びから、お年寄りのリハビリまで幅広い視点でおもちゃを捉えて、「遊びのレシピ」をたくさん学ぶことができます。おもちゃ美術館で行う通学コースと、東京でのスクーリングを含む通信コースとがあります。修了者のなかには病院におもちゃライブラリーを開設したり、自宅でおもちゃメーカーを設立したりとおもちゃ界で活躍している人もいます。
 おもちゃインストラクター養成講座は、子どもたちや高齢者と遊ぶことの大切さや、手作りおもちゃのあたたかさを体感する2日間の講座です。保育や高齢者福祉施設で働く人や、それを目指す学生、子育て支援者などを対象に全国の大学などで行われています。ここで遊びを覚えて幼稚園の実習へ行く、という学生もいるようです。

 子どもには使い捨てでないおもちゃとの付き合い方を、大人にはもう一度おもちゃで遊ぶ楽しさを、美術館や病院、講座を通して学んでみるのもいいのではないでしょうか。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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