- きょういくじん会議
![オルビィス地球儀 アルファ20](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/P/B000EN2IB2.01.MZZZZZZZ.jpg)
先日の記事でもお伝えしたとおり、3月に告示された新しい学習指導要領では、地図や地球儀を使った学習活動の充実や、地理的技能の育成の一層の重視などが小・中・高を通じてうち出された。教育現場においても、近年、地図を使った学習に関する新しい教材や、指導法の開発が各方面で行われている。
基本的な地図の見方からテーマに合わせた地図づくりまでを網羅
学習研究社では、この春、筑波大学附属高校の田代博教諭監修のもと、『地図情報ものしり百科』という小・中学校の図書館向けの書籍を発刊した。同書は全6巻からなり、基本的な地図の見方から、世界の穀物自給率や、CO2排出量など時事的な問題に関する地図のつくり方まで、小学校中学年〜中学校の地理学習に関わるさまざまな内容が網羅されている。
デジタル地図で世界の学校と交流
慶應義塾普通部の太田弘教諭は、デジタル地図のデータベース「地球地図」を使って、世界の学校との国際理解教育に取り組んでいる。「地球地図」は世界各国が自国公認の地図データを持ち寄り作成されており、その整理・管理は、日本の国土地理院で行われている。太田教諭は、この地球地図を共通の教材として、インターネットを使って、フィリピンやタイの学校との言語を超えた交流を行っている。
「Google Earth」が教室で大活躍
Googleが提供するデジタル地球儀「Google Earth」を活用した授業も近年増えてきている。
ズームイン、ズームアウトが自在にできるだけでなく、さまざまな境界の表示や、関連する場所を連続的に捉えることができることなど、普通の地球儀では不可能な、デジタルデータならではのさまざまな活用方法が先生にも子どもにも人気のようだ。
また、検索結果やお気に入りを保存しておくことで、インターネットに接続していない状態でも使用することができるので、インターネットへの接続環境が整っていない学校でも重宝しそうだ。
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