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ガイドブックで乗り切る? 大学・学部選びから授業選びまで
kyoikujin
2008/4/6 掲載

 全国各地、大学はさまざまある。また、文学部、法学部、経済学部、教育学部…と学部もさまざま。調べてみると、マンガ学部、リベラルアーツ学部、ヒューマンケア学部と、大学独自の特色をあらわした学部もある。大学受験生にとって重要な大学、学部選び。しかし、名前だけでは実際に何を勉強するのかわからないことも多い。そんな悩みを解消するかもしれない、大学学部選びのガイドが無料で配布されているという。

大学発行の学部選びガイド

 4日の読売新聞の記事によると、東京経済大学が、ガイドブック「大学の学び CHECK&CHECK」を作成したとのこと。このガイドブックは、経済、経営、法律、などの8分野で各10問のチェックシートがあり、「世の中はお金の力で動いていると考えるほうだ」といった設問に答え、各分野でチェックを入れたポイント数に応じて、受験生に適した学部を示唆するというもので、希望者に無料で配布しているという。東京経済大学では、このガイドブック以前に「大学の学び GUIDE BOOK」も発行しており、こちらはすでに3万部を発行するほどだという。
 「有名大学に入りたい」「将来の仕事に役立つような勉強をしたい」といった漠然としたイメージだけをもっている受験生にとっては、より自分にあった学部選びのための参考になるガイドブックといえそうだ。

大学選びのためのガイドブック

大学図鑑!2008

 受験生にとっては、学部選びももちろん大切だが、大学選びも重要。同じ経済学部でも大学によって学ぶことは、大きく異なる。そんな大学選びの情報誌は、学部選びの情報誌と異なり、『大学受験〜』などの名称で、偏差値や難易度を載せたものが多く市販されている。その中で、異彩を放つのが、『大学図鑑』(オバタカズユキ、石原壮一郎共著、ダイヤモンド社)という本。この本は、1999年から毎年発行されているシリーズで、取材をもとに、有名大学100校以上のありのままの姿をリアルに描写したというもの。著者自身が、情報や文章が「厳密に言えば主観的なもの」ということを断っていることからもわかるとおり、過激な記述もあり、賛否両論がある本だが、一つの情報にはなるだろう。

授業選びのためのガイドブック

 晴れて望んだ大学、学部に入学して次に悩むのは、何を履修すればよいかという問題だろう。多くの大学生は、シラバスを熟読したり、サークルなどの先輩から情報を仕入れたりすることが多いはず。しかし、中には学生たちがつくる履修ガイドブックも存在するという。例えば、早稲田大学の「マイルストーン」という雑誌。早大マイルストーン編集会が発行しているもので、学生による授業評価を掲載している。授業選びの手助けをしているといえそうだ。

 大学受験生にとって、大学、学部選びは非常に重要。後で後悔しないためにも、まずはいろいろな方法を駆使して、自分にあった大学や大学で勉強したい内容について考えてみることが重要だろう。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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