先週は各地で入学式が行われました。早速、運動会などの準備が始まる学校も多いのではないでしょうか。家庭でできる走り方の練習方法などを特集したテレビ番組も見かけますが、先日のきょういくじん会議でもお伝えしたように、最近は体育を個人で教えてくれる専門の家庭教師もいるようです。
体育の家庭教師が教えてくれるのは、小学生や中学生の子どもに限らず、ダイエットや幼児・シニア向けのプログラムなど、実に様々。その中でも人気なのは、やはり小学生の逆上がりや走り方など、苦手な運動種目の克服や、ドッジボールや縄跳びなど、子どもの遊び相手となってもらうものであるようです。場所は、自宅のリビングにマットを広げてみたり、近所の公園に一緒に行ったり。水泳などでは運動施設に行くこともあるようですが、送迎のサービスがあるところもあります。このような手軽さも人気の要因なのでしょうか。
個人で教えてもらうには、費用もかかりそう…という印象を受けますが、60分で3,000円から6,000円ほど。グループの指導やアスリート用の専門的な指導内容もあり、人数や指導内容・レベルなどによって差があるようです。運動は日常的に続けたいものですが、毎日のこととなると経済的にも大変。運動会前や体育の授業でどうしてもできない種目だけできるようになりたい、というときには、心強い助っ人になるのかもしれません。
逆上がりやマット運動など、体育で習う苦手種目の技術を、専門の指導員とマン・ツー・マンなどでこつこつと練習し、克服することは、運動の苦手意識を取り除いたり、自信をつけたりするひとつの方法となるかもしれません。しかし、体育や運動においても、技術や答えを教えてもらうだけではなく、たくさんの友だちとかかわり合う中で、自分で考えたり、楽しく体を動かし切磋琢磨しながら、健康な体と豊かな人間性を育んだりすることも、ぜひ忘れずに大切にしていきたいですね。
米国でも、カリフォルニアの高校で、近いうちに身体能力のテストに合格することが義務づけられるというような記事を、どこかの雑誌で読みました。
日本の高校受験で体育や身体測定が入ることを想像すると、とても奇妙ですね。