- きょういくじん会議
学校裏サイトの問題をはじめ、子どもたちのインターネット使用に関する問題は非常に多い。しかし、インターネットには利点も多い。悪い面ばかりが強調されがちな子どものインターネット利用だが、おもしろいものが多い企業や団体の子ども向けホームページを子どもと一緒に活用してみてはいかがだろうか。
増加する子ども向けホームページ
23日の朝日新聞の記事によると、最近では遊びながら学べる子ども向けホームページの開設が増えているという。取り上げられている、神奈川県のホームページでは、クイズ形式で神奈川県のことを学ぶことができ、子どもたちも楽しめそうだ。また、企業では、子どもたちに会社のことを知ってもらい、将来的には売り上げ増につなげたいというねらいもあるとのこと。各企業や団体が工夫して、ホームページを開設しているようだ。
調べてみると、たくさんの企業や団体が子ども向けホームページを開設している。特に、行政機関には、子ども向けホームページを開設しているところが多いようだ。例えば、教育行政をつかさどる、文部科学省には文部科学省子どもページがあり、文部科学省の仕事内容等を紹介している。また、文部科学省の外局の一つである文化庁では、子ども文化教室というホームページを設けている。このホームページには、文化財アドベンチャーというものがあり、簡単なゲームをクリアした後に文化財に関する解説を読むことができるといった、子どもが楽しめる工夫が凝らしてある。
また、なかには、大人にも勉強になるようなホームページも多い。外務省の子ども向けホームページ、キッズ外務省では、世界の学校の様子が写真つきで紹介されており、各国の様子が分かったり、世界の雑学ランキングとして、日本語学習者の多い国・地域ベスト10などを知ることもできる。
企業にも子ども向けホームページを設けているところは多い。例えば、トヨタ自動車には、クルマ子どもサイトがあり、ハイブリットカーゲームができる。ゲームには、得点ランキングもあり、たくさんの子どもたちがハイスコアを競いあっているようだ。また、花王のキッズコーナーでは、体にまつわることなどをクイズを通して学ぶことができるようになっている。このほかにも、本当にたくさんの企業が学びと遊びが一体になったホームページを開設している。
インターネットには、良い面も悪い面もある。身近な大人が一緒になって、学びと遊びが一体となったホームページを紹介したりしながら、有効にインターネットを使うことが重要だろう。