きょういくじん会議
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利用者増を目指す! 公立図書館の努力
kyoikujin
2008/6/1 掲載
図書館を使い倒す!―ネットではできない資料探しの「技」と「コツ」

 5月27日の産経新聞記事によると、佐賀県の公立図書館が30冊以上借りた人には抽選で3000円の図書カードをプレゼントする取り組みを始めたとのこと。佐賀県の他でも、さまざまな図書館でもっと図書館を知り、利用してもらおうとする取り組みがなされています。

 文部科学省が毎年発表している「子どもの読書活動優秀実践図書館」に、今年度は49の図書館が選ばれました。
 秋田県北秋田市の鷹巣図書館では、毎年秋に「園児の図書館体験デー」として、図書館ボランティアグループ「たまてばこ」が読み聞かせなどおはなし会を実施し、その後園児に図書カードを作り、気に入った本を借りていってもらっています。本の返却時には、親子で来館するため、親子での図書館利用の促進にもつながっているそうです。読書習慣は早いうちから、ということでしょうか。
 茨城県牛久市立図書館では「学校図書館ネットワーク事業」として市内の小中学校や保育園、幼稚園、児童クラブに図書の配送を行っています。

 牛久市立図書館のように学校図書館と連携している公立図書館は多くあります。山梨県富士河口湖町の町立図書館は町内の小中学校とネットワークで結ばれ、貸し借りができるようになっています。児童館も併設され、昨年度25万8535冊の貸し出しのうち、3分の1が小中高生の利用だったようです。
 昨年度の公立小中学校図書館の図書購入費の予算措置率が、都道府県別で山梨が1位だったにも関わらず、富士河口湖町は68%と全国平均の78%を下回っていました。予算措置率は低いですが、公立図書館も協力し、子どもの読書環境を充実させようと工夫を凝らしているのです。

 公立図書館と学校図書館ではその使命や目的は違いますが、連携させることで子どもたちにはより多くの本に出会い、お気に入りの本を見つけていってほしいですね。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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